内容説明
本書の中心テーマは題名の示すように「商品市況」と「金融政策」である。経済学関連の研究業績を分類する通常の分類方法でいけば、「商品市況」は先物やオプションとの関連でいわゆるファイナンスの分野で、また「金融政策」は金融論や政策・制度論との関係で論じられることが一般的であるが、本書は従来別々のフレームワークで論じられることの多かった両者を結びつけて分析を展開しているところにその特徴がある。
目次
第1章 序論
第2章 商品市況の定義と範囲
第3章 商品市況の研究展望
第4章 商品市況と政策指標の実証分析―マクロ金融政策運営の観点から
第5章 商品市況の理論分析―期待効用原理からの接近
第6章 商品市況の事例研究―観察事実の整理
第7章 商品市況の実証研究―予想価格期待値の推定
終章 結論と今後の課題