内容説明
自らを「万国どじょうすくい」と称し、半世紀以上もメコン河をはじめ世界各地の魚を採集・調査をしつくした老練な魚類学者の珠玉のエッセイ集。魚を通して知り合った純朴な開発途上国の人びとや教え子との交流記。独特の視点から見た料理、レシピや食べ物史。
目次
第1部 東南アジア―魚と人と(ラオスで過ごした日々;タイの魚と辛いもの ほか)
第2部 お魚列伝(どじょう考;華麗なるカレイ一族 ほか)
第3部 行ってよかった国ぐに、会えてよかった人びと(その節はお世話に―トルコ;はるかなりアンデス高原―ボリヴィア ほか)
第4部 忘れがたい旅路のひと皿(ミート・アンド・ライス;ピラフとケバブ ほか)
第5部 お袋の味・私の味(ハンバーグ;コンビーフ ほか)
著者等紹介
多紀保彦[タキヤスヒコ]
1931年(昭和6年)東京生まれ。東京水産大学(現・東京海洋大学)増殖学科卒業、同学増殖学専攻科修了。農学博士。東京農業大学育種学研究所研究員、東京水産大学助教授、教授を歴任、現在は東京水産大学名誉教授、(財)自然環境研究センター顧問(前理事長)、(財)長尾自然環境財団理事長。専攻:魚類学、魚類地理学、1964年のマダガスカルを皮切りに、東南アジア、アフリカ、中南米の数十か国で淡水魚類のフィールド調査と水産増殖の技術指導をおこない、研究論文とともに各地の現地レポートを発表してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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