内容説明
本書はほぼ1970年代初めから80年代全般にわたるイギリスのマクロ金融政策の特色を明らかにせんとするものである。マネタリー・コントロールを中心とする金融政策をゾルレン的視点でなく、ザイン的視点で考察すると共に、この政策のマネタリーな思想的、理論的背景を論究する。
目次
予備的考察と本書の構成
新しい金融措置(CCC)の意義と特色
CCC実施後のマネタリー・コントロール問題
「国内信用拡張」(DCE)の内容と検討―開放経済における金融政策の中間目標
70年代のイギリス金融政策の特色―マネーサプライの目標値設定を中心として
マネーサプライ重視の金融政策―英米の比較
サッチャー政権のマネタリー・コントロール政策
オーバーファンディングによるマネタリー・コントロール
為替レートと金融調節―80年代後半の政策運営