このTシャツは児童労働で作られました。

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784811389745
  • NDC分類 K949
  • Cコード C8098

内容説明

バングラデシュのリーナとノルウェーのエミーリエ。遠く離れた二人の少女は、一枚のTシャツでつながっていた。「安くモノが買える」ことの意味を問う、ノルウェーの話題作。

著者等紹介

ストランゲル,シモン[ストランゲル,シモン][Stranger,Simon]
1976年、ノルウェーのオスロに生まれる。オスロ大学で哲学と宗教史を学んだ後、作家学校に一年通う。2003年、国際貿易により生まれる格差と貧困の問題を扱った大人向けの小説、『この一連の出来事を僕らは世界と呼んでいる』でデビュー。2006年、子供向けの読みもの『イェンガンゲル』でリスクモール協会児童書賞を受賞。現在、9か国語に翻訳されている。また、YA作品『バルザフ』は2012年IBBY(国際児童図書評議会)オナーリストでパレスチナの最優良翻訳作品に選ばれる

枇谷玲子[ヒダニレイコ]
1980年、富山県に生まれる。2003年、デンマーク教育大学児童文学センターに留学。2005年、大阪外国語大学(現大阪大学)卒業。北欧の児童書の翻訳紹介を精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

37
読み終わって正直呆れてしまった。著者の義憤には共感できるけれども、テロ行為としか言いようのない抗議活動で誰が幸せになるんだろう?どんなに地味に見えても、声を上げ続け、まっとうな会社の製品を探す。そんな前向きなアクションを紹介することはできないんだろうか?この本を十代に読ませてどう解釈してほしいんだろう?2021/07/16

25
タイトルに惹かれ手にしたヤング本。児童労働を知ってもらう、考えてもらうってテーマはいいが、内容は…^^;これは誤まった方向に向かいそうで、ちと心配。2016/08/28

杏子

21
勤務先で借りて読んだ。タイトルから予想していたのとは、全く違う内容だった。ノンフィクションか?と思われてしまうのがこの作品の不運。そうではない、ノルウェーに住む十代の少年少女らの、時に足元をすくわれてしまうような危うい青春…。物の安さの裏に何が隠されているのか、現実を知ってしまった彼ら。そんな彼らと比較されるように時々、挟まれる東南アジアの少女の過酷な生活描写。作者の意図するところは明白で、世界を救おうグループに身を投じて、危険な賭けに出ていこうとする十代の彼らに託して描く物語は、様々な問題を孕んでいる。2014/03/09

魚京童!

19
私の人件費より、あの国の人件費が安い。大人より子どものが安い。どんどん安さを求めていく。何が悪いのだろうか。人権的な見方?だってこの世は資本主義。お金を稼ぐ。それこそが至上命令。どこまでも、どこまでも稼ぐ。みんなが平等なんてありえない。だって私はあなたより賢いし、努力してきたし、恵まれていた。だって、だって、だって。すべてが平等に与えられるか、すべてが平等に貧乏でしかありえない理想郷。理想を言わなきゃかなわない。生きるって大変だな。2021/07/02

けんとまん1007

19
”安さ”の裏には仕掛けがある。もちろん、全てがというつもりは無い。ただ、多くのものが、何らかの犠牲の上に成り立っていると思う。そこで議論がある。何も無いよりも、まだ、仕事があるだけいいじゃないかと。では、その状況を少しでもいい方向へ持っていくことに反対する人がいるのだろうか。もちろん、総論賛成各論反対になるだろう。初めの一歩、知ること。ここで取り上げられている”児童労働”という実態。世界は広い。でも、意外に足元でもあったりするのではと思った。見かけは違っているかもしれないが。2013/12/25

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