内容説明
水の都ベネチアがひとつの国だった昔むかし。うっかり者の魔女がまいた魔法の粉のせいで、人びとのおしりにしっぽがはえてきて、町はたいへんなさわぎに。やがて、それはユダヤ人が仕組んだ陰謀だといううわさが流れて…。イタリア・アンデルセン賞受賞の異色の童話。
著者等紹介
モレジーニ,アンドレア[モレジーニ,アンドレア][Molesini,Andrea]
1954年ベネチア生まれ。大学卒業後アメリカに留学し、現在はパドヴァ大学で近現代文学を教えるかたわら、子どものための童話や小説を書いている。『ベネチア人にしっぽがはえた日』(1989年)は、初めて手がけた児童書で、イタリア・アンデルセン賞を受賞。英米文学に関する著作や翻訳もある
長野徹[ナガノトオル]
1962年山口県に生まれる。東京大学文学部卒業。同大学院博士課程修了(イタリア文学専攻)。1995年~96年イタリア政府給費留学生としてパドヴァ大学文学部に留学。現在はイタリア文学の研究、紹介に従事している
小林ゆき子[コバヤシユキコ]
千葉県在住。現在絵本、挿絵、グッズと多岐に渡って活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さきたまおおはし
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短くて読みやすそうと気軽に手に取りましたが、思いの外楽しみました。ベネチアの浮世離れしたファンタジックな魅力をそのままお話として文章化した感じです。ベネチアっ子の作者の郷土愛が物語のベースなんだろうな。いつか行ってみたいなあ、ベネツィア。挿し絵もふしぎな世界とよく合っています。2016/05/05
onion
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図書館で手にとって。著者はベネチア在住、ベネチアが舞台の童話。イタリア人のイメージ力や、言葉の選び方は日本人と全然違うなあ、と実感。2014/10/25
timeturner
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しっぽがはえるとか、サンタクロースみたいな魔女とか、ベネチアのユダヤ人差別とか、興味深いアイディアは見られるものの、話の辻褄の合わなさが半端じゃなくてぽかーん。2012/10/26
atota
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子どもにはすこし難しいかな? 挿絵が多さがフォローしていますが、その子ども向けらしからぬ所が楽しめる童話ではありました。そもそも童話ってそう言うものかも。2010/12/02
こすもす
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星4.5 イタリアらしい、ためになる。 ちょっとほしい2022/09/14
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