内容説明
「アンニョン」とは、韓国語で「こんにちは」と「さようなら」の両方を意味する。このタイトルが意味することは、「こんにちは韓国」なのか?「さようなら韓国」なのか。各国の映画祭で絶賛の嵐。話題作・待望のノベライズ化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いよの缶詰め
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日系三世視点の家族のルーツを辿る話。ひとつのファミリーヒストリーを見ているようでよかった2019/09/06
ワタナベ読書愛
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2000年刊行。日本人として生活してきた著者が、祖父母の故郷韓国のことや、在日韓国人のことを知り、家族の記録映画を作る。在日三世なのにキムチが食べられない、韓国風の味付けが苦手などの特徴を持つ筆者は、自分が日本人なのか韓国人なのか悩み、自分のルーツをたどり、歴史を知るなどして少しずつ成長していく。初々しい。いろんな人の生きざまが簡潔な文章のなかに感じられた。先祖や家族を大事にする理由が1つ、分かった気がした。誰でも一生懸命に生きているのだが、特に筆者の祖父が印象に残った。写真も多くあり、感慨深い。2021/11/27