内容説明
ふとした瞬間のときめきが、言葉を紡ぎ出す。詩「月―雲のうんだたまご」が教科書掲載 巌谷小波文芸賞作家 こやま峰子×現代アートの旗手 蟹江杏 ふたりの異才が手掛けた、「創作の種」を育てる絵本。この本は、これまで、たくさんの詩や子どもの本を手がけてきた作者が、はじめて詩を書いたときのお話です。そのきっかけは、お母さんからの、意外な提案から始まります…。
著者等紹介
こやま峰子[コヤマミネコ]
東京都出身。詩人、童話作家、エッセイスト。絵本、詩集ほか、フランス語や英語の翻訳書、楽曲の詩など、子どもたちの想像力を育む作品、子どもたちに平和への想いを託す作品を多数発表。第13回赤い靴児童文学賞、第28回日本童謡賞特別賞、第4回フランス・エビアン市文化賞、第26回巖谷小波文芸賞、第28回日本児童文芸家協会賞、第46回児童文化功労賞受賞
蟹江杏[カニエアンズ]
東京都出身。画家。「NPO法人3.11こども文庫」理事長。自由の森学園卒業後、ロンドンで版画を学ぶ。全国の美術館、百貨店で個展を開催。絵本『ハナはへびがすき』(福音館書店)が「第14回ようちえん絵本大賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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anne@灯れ松明の火
18
新着棚で。副題の「はじめて詩を書いたとき」が気になって。こやまさんは、教科書にも載る詩人だそうだ。終戦を迎え、親戚の家で、母とふたり暮らしをする「わたし」。母がもらってきたバラの苗を大事に大事に育て、友達のように接する。間もなく花が咲く頃、台風がやってきて……。母の思いがけない行動が、わたしに詩を書かせた。そして、その詩を褒めてもらえたことが、後に詩人にしたんだね。絵は蟹江杏さん。2025/06/29
tayata
7
こやまさんの文と蟹江杏氏の絵はいいですね2025/07/08
たくさん
2
バラに傘をかぶせると風が強いと逆効果じゃないかとか思ったけど、こうやって大事にしたっていう過程が、自分が感謝の文章を書く原動力になり、バラという草木に対する総計畏敬の念を長く持つことができるきっかけになるって素晴らしいなと思います。2025/06/27