内容説明
モンシロチョウの幼虫は、秋の終わりにさなぎになると、そのまま「ねむるさなぎ」になって冬をこし、春に羽化します。ところが、研究室で育てたさなぎは、ねむらず、冬なのにチョウになりました。いったい、どうなっているんだ?北海道や沖縄での冬ごし作戦は?調べることは山ほどありそうだ!これはおもしろい!モンシロチョウとの長いつきあいは、こうしてはじまったのです。
目次
1章 モンシロチョウの一年のくらし
2章 なぜ?冬に羽化するモンシロチョウ
3章 「ねむりのスイッチ」が入るしくみ
4章 モンシロチョウに卵を産んでもらう
5章 幼虫百五十ぴきを飼う
6章 羽化を見守る
7章 十二時間二十分で「ねむるさなぎ」になる
8章 全国の「ねむりのスイッチ」を調べる
9章 北は「早寝」、南は「おそ寝」
10章 緯度と時間のみごとな関係
11章 八重山のモンシロチョウは、ねむらない
12章 「ねむりのスイッチ」は、いつオフになる?
13章 「ねむりのスイッチ」は、九週間でオフ
14章 日本各地のモンシロチョウの冬ごし作戦
15章 ふたたび、なぜ!?冬に生まれるモンシロチョウ
16章 かしこいくらし方 ほかのチョウの場合
著者等紹介
橋本健一[ハシモトケンイチ]
千葉県立保健医療大学名誉教授。1973年に東京学芸大学大学院教育学研究科修了後、東京都立千歳丘高校、新宿高校、東京学芸大附属高校の教諭(生物)を経て、千葉県立衛生短期大学、2009年から千葉県立保健医療大学の教授として生物学などを担当するほか、東京学芸大学や青山学院大学などで理科教育関係の科目を兼務する。理科教育関連として、幼児雑誌や子ども向け出版物の監修などを手がける。長年、「チョウの生態学」の研究を進める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。