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内容説明
空中に小さいオレンジ色の火が、女の子たちの後を追うかのように、点々と灯る。まるで行列のようだ。周りの人には見えていないらしく、誰も気に留める様子はなかった。路地の入口で、女の子たちは振り向くと、ボクにお辞儀をして、消えた。
著者等紹介
福井蓮[フクイレン]
東京都出身。小学生の時、学校の七不思議のうち、4つを体験したことがある。それ以来、心霊現象、怪談、オカルトなど不可思議な現象を探求し続ける。特技:タロット占い。2012年深川てのひら怪談コンテスト佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
42
季語を基にした怪談集です。季語と怪談を組み合わせるアイディアが絶妙。野分などの季語は、日本人の心の心に深く根付いており、様々な情景を呼び起こす力があります。美しい挿絵がふんだんに使われており、見応えがありました。怖い話もありますが、どちらかという切なさに重点が置かれています。例えば5話の「散り紅葉」は、薄幸な女性の最後の願いが胸に染みる物語です。「虫集く」が一番の好みです。真夜中に急に鳴りだしたスマホ。主人公が部屋の明かりをつけると、壁一面に秋の虫たちが。そして……。神秘的で切ない怪談です。2025/10/03
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