内容説明
日本人の栄養状態を改善したい―塩味、甘味、酸味、苦味の四つの味につぐ第五の味「うま味」を発見し、日本十大発明である「うま味調味料」を作り出した、池田菊苗。日本、そして世界の食卓をゆたかにした七十一年の人生を描きます。
目次
第1章 今出川の坊ちゃん
第2章 化学との出会い
第3章 だいたんな計画
第4章 オストワルド先生
第5章 ロンドンの日々
第6章 第五の味
第7章 うま味の正体
第8章 味の素の戦い
第9章 池田教授の講義
第10章 最良の日々
著者等紹介
清水洋美[シミズヒロミ]
出版社勤務後、フリーランスの編集者・ライターとして自然科学関連の児童書を中心に、企画・編集・執筆を幅広く行っている
里見和彦[サトミカズヒコ]
1957年高知市生まれ。武蔵野美術大学芸能デザイン学科卒業。1983年友人とデザイン事務所を設立。博物館やイベント等の展示設計を数多く手がける。1999年より高知県立牧野植物園に勤務し、展示デザインを担当する。2017年里見デザイン室を開室(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
12
グルタミン酸発見者の伝記。これは伝記として実に良書。池田菊苗の生涯と功績がものすごくよくわかった。図書館専用品ですが、書店で出会うことができないならやっぱ図書館は大切だなあ。味の素を使う料理研究家(リュウジお兄さんとか)は必読本だよ。2021/07/14
はなびや
5
はじめて読む科学者の伝記シリーズを読むのは、これで3冊目。味の素を開発した池田菊苗に関しては予備知識がなかったけれど、夏目漱石と親交があったとは知りませんでした。中谷宇吉郎が寺田寅彦の弟子で、夏目漱石と寺田も師弟関係なので、同時代人が意外なところで結びついているのが、おもしろい。伝記というと漫画が主流ですが、あえて文章にこだわりイラストもふんだんに入れ、改行や際立たせたい文章がわかりやすいように、空白箇所を作るなど工夫がされている。単に読ませたいだけではなく、菊苗新聞など、意外な一面も見られるのが2021/07/28
読生
1
https://booklog.jp/users/toutoyo/archives/1/48113273652022/01/09