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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
120
図書館本。 すごい人だけど…、奥さんや子どもたちからしたらキッツイなぁ~(汗)標本の隙間で寝るというのはすごい子供時代だと思います…。 造物主を信じない(科学的な考えの妨げになるから)。その通りですね。一方で妖精とか精霊のたぐいは信じていたのだろう?(ちょっとぐらいいいじゃないか!) ニコライ堂もロシア行計画にかかわったみたいです。すごい行動力です。2023/04/12
chimako
88
【読書感想文コンクール課題図書】理学部出身の父の趣味は岩石と植物。何度も父のカブの後ろにまたがって湿地や山や野原に植物採集に出掛けた。新聞紙を入れたブリキの胴乱を下げ、静かに歩く。ついでに珍しい石を見つけながら、たまに誉められたりして楽しかった。帰宅して登場するのが牧野富太郎の植物図鑑。子どもの頃から親しんだので牧野富太郎はとても身近でよく知っているおじさん感覚だった。この本はその牧野富太郎の伝記である。裕福な家に生まれ、お金の心配を一切せず大人になった研究者。手に負えない。奥さんは大変だったろう。2021/06/03
NAO
69
今年の中学生向け課題図書。植物を好きな人はたくさんいる。だが、植物を好きでも、牧野富太郎ほど几帳面に標本を作り、彼ほど正確に植物画を描ける者はいない。それは、牧野富太郎の植物への愛がどれほど深く真剣なものであるかを表すものでもある。そして、牧野富太郎のこの植物愛と熱意で、数多くの新種の植物が発見され、新たに名前がついた。絵画のような彼の植物画は、見ているだけでも楽しいが、実際にそれが生えているところを見てみたくなる。その植物を自分の目で見て愛でたくなる。それこそが、牧野富太郎の功績だといえるだろう。2021/08/29
モモ
57
日本植物学の父・牧野富太郎の伝記。高知県佐川村の大きな商家の跡取り息子だった富太郎。幼い時に両親、祖父を病気で亡くし、祖母に育てられる。植物の研究のため上京する。「いつかかならず、日本の植物のすべてを明らかにする」という信念で突き進む。実家の商家が傾き貧乏になっても、情熱は消えず燃え続ける。支え続ける家族もすごい。仙台で発見したササに、妻の壽衛(すえ)の名前から「スエコザサ」と名付けたことに妻への愛が伝わる。牧野富太郎の見事な植物図や写真、富太郎採集マップなどが載っている良書。2021/06/07
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
48
2021年中学生課題図書作品。植物学の父、牧野富太郎氏の名前は知っていましたが、生き様について初めて知った。お金も家族の生活も顧みらず、借金だらけになりながらも植物の研究に没頭する姿は「おいおい!」って言いたくなるが妻や周囲の人々の支え、手助けがあったのは、人柄が本当に魅力的だったのでしょうね。自分の好きな事をとこと出来るって本当に幸せな事。牧野富太郎さんと一緒のフィールドワーク、楽しかっただろうなあ。2021/07/13