内容説明
中学生のノボルとミカコは仲の良いクラスメイトだったが、3年生の夏、ミカコが国連宇宙軍選抜メンバーに抜擢された。宇宙と地球に離ればなれになった2人をつなぐのは、携帯電話のメールのみ。だがミカコの乗る宇宙船が地球を離れるにつれ、メールが届くのにかかる時間も長くなっていく。時間と距離に隔てられた、2人の互いを思う気持ちはやがて…。『君の名は。』の新海誠監督の商業デビュー作『ほしのこえ』を小説化。
著者等紹介
新海誠[シンカイマコト]
1973年長野県生まれ。アニメーション監督。2002年、ほぼ1人で制作した短編アニメーション『ほしのこえ』で商業デビュー、注目を集める。その後『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』『言の葉の庭』で国内外で数々の賞を受け、2016年公開の長編アニメーション『君の名は。』は記録的な大ヒットとなった。自身の監督作を小説化し、小説家としても高く評価されている
大場惑[オオバワク]
1955年鹿児島県生まれ。1984年『SFアドベンチャー』に掲載された『コンタクト・ゲーム』でデビュー。1989年日本SF作家クラブ入会。自作小説のほか、テレビ、ゲームなどのノベライズを数多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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凛
15
この作品は、新海誠さんが1人で作成したデビュー作だそうで、映像化されていたのも読後に知りました。短いながらもテーマが壮大で、宇宙での未知の生命体との戦闘シーンもあるSF物ですが、なんといっても見所は、宇宙で生命体と闘うミカコと、地球で高校生活を送るノボルの急遽の遠距離恋愛だと思います。携帯電話のメールで連絡を取るも、メールがお互いのもとに届くのには何年とかかる。そんな中でも純愛を貫いた2人が純粋で眩しく、新海さんらしい作品で、設定がとても私好み。2024/07/14
りー
7
2002年に独力で製作した、たった25分のアニメーション映画「ほしのこえ」でデビューした新海監督。デビュー作とは思えない純度の高さ。いや、デビュー作だからこそなのか。宇宙船・エイリアンとの戦い・徴兵、というバリバリのSFなのに、ただひたすら少年と少女の想いだけが星の光のように届く。2019/06/09
めかぶこんぶ
4
設定が好き。ショートで気軽に読める内容。映画とは少しラストが違う感じ?2020/05/04
サクラ
2
壮大な話、なのにあっさり読めるって、ある意味凄い😅ちょっと本当に色々と意味不明のプロットがありましたが面白かったです2019/12/21
源次/びめいだー
1
今や国民的アニメ監督となった新海誠監督の商業デビュー作「ほしのこえ」のノベライズ。原作アニメのストーリーを踏襲しつつ、エピソードが追加されています。原作アニメも好きですが、小説版も良かったです。2024/12/05