内容説明
しわだらけの着物によれよれのハカマ、すりへった下駄。いつもパッとしないかっこうで、ボサボサ頭をかきまわしている金田一耕助。でも、人なつこくて憎めない性格をいかして事件を調査し、日本全国のふしがな事件を次々に解決してしまいます。映画化やドラマ化でもおなじみの、日本を代表する名探偵なのです!
著者等紹介
横溝正史[ヨコミゾセイシ]
1902年~1981年。兵庫県生まれ。日本を代表するミステリー作家。1946年に執筆をはじめた長編小説『本陣殺人事件』で名探偵・金田一耕助が初登場する。『獄門島』『八つ墓村』『犬神家の一族』『悪魔の手毬唄』など、金田一耕助シリーズには映画化されたものも多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みーなんきー
23
横溝正史を読んでみようと思い、まずは子供向けの本から。昔の用語には解説をつけながら、横溝正史が使った言葉を生かして書かれている。2019/07/04
つき
7
金田一耕助が登場する短編【蝙蝠と蛞蝓】【夢の中の女】2作品を収録し、高学年くらいの子どもから読めるようになっている。文字も大きく、行間も広く取ってあるので、読みやすい。 金田一少年は読んだことがあっても、金田一耕助はなかなか読むことがないだろう児童生徒にも読んでもらいたい。 「蝙蝠と蛞蝓」は、「殺人鬼」を連想させるなあ。
ころも
6
はじめまして、金田一さん。なるほど、興奮すると髪の毛をかきまわすとかそういう聞きかじった情報により私は勝手にエキセントリックなイメージを抱いていたところがあるのだけど全然そんなことないのかな。今作に収録された二作からは穏やか~な、のほほんとした印象を得た。長編いってみたい。2019/09/04
私的読書メモ3328
0
ミステリ小説の古典となった金田一耕助シリーズ。その、子供たちへの入り口として編まれた本書。短編2作が収録されていますが、どちらも未読だったので楽しめました。金田一らしい土俗的なおどろおどろしさは影を潜め、話もあっさりですが、よくまとまった短編ミステリとして楽しめ、逆にシリーズとしては新鮮な味があってよかったです。2017/10/11
ひの
0
「蝙蝠(こうもり)と蛞蝓(なめくじ)」の2編。漢字にはふりがな、大きいフォント。同じシリーズのシャーロックホームズや明智小五郎に比べると、子どもたちの認知度は低そうだが、表紙のイメージからかミステリー好きの児童は迷わず手にしそう。2017/10/02