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著者等紹介
東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元「幻想文学」編集長で、現在は怪談専門誌「幽」編集顧問。『遠野物語と怪談の時代』で日本推理作家協会賞を受賞
金井田英津子[カナイダエツコ]
群馬県生まれ。国内、海外の展覧会、個展等で版画作品を発表するかたわら本の装幀装画を手がける。2004年、『人形の旅立ち』の造本挿絵で赤い鳥挿絵賞、造本装幀コンクール審査員奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
101
シリーズ最終巻は比較的近年の作家さんが多くて読みやすかった。星新一『あれ』人知の及ばぬ人事の話。さすがの切れ味。/倉橋由美子『霊魂』エロティックな死霊婚姻譚/岡本綺堂『木曽の旅人』迫り来る雰囲気にドキドキ。海外作品のような味わい。/室生犀星『後の日の童子』親子の愛情に満ちた静かでやるせない作品。映画を観てみたい。/水木しげる『ノツゴ』鬼太郎誕生秘話?いやフィクションだよね。/三浦哲郎『お菊』晩秋の透き通る風が香るような可憐な幽霊。/久生十蘭『黄泉から』既読。雰囲気は好きだけど主人公が鼻持ちならない。2018/08/30
がらくたどん
61
汐文社さんの児童用怪談アンソロ。第一期・第二期計八冊中の1冊。いや挿絵が金井田さんの版画なもので♪このシリーズ、児童期からオリジナルに触れて欲しいとのコンセプトで仮名遣いこそ改めているが原文に徹底的にルビを振り「もしや原文以上の文字数では?」という脚注を加えた力作。小学生がここまで脚注を拾うかというと疑問だし大人が読むにはその力こぶが余計に感じるかもだが、その時代ならではの語釈や寓意を知れて楽しい。収集の幅が個性的で「遺して広める」意味でも本当に面白い。見える幽霊から漂う霊魂・見えない気配までに魅入られる2024/06/10
mii22.
51
ジュニア向けの文豪怪談アンソロジー3冊目。「霊」がテーマ。ジュニア向けだがすべて原文を使用、分かりやすく総ルビ詳細な注釈がつけられている編集のセンスのよさが光るシリーズ。「霊」といえば幽霊、怨霊といったいかにも恐ろしげな怪談をイメージしがちだが、「たましい」とすれば人そのものであり人間のうちなるものという見方にもなる。この世に心を残して去っていった人の「霊」のお話には哀切なものが多い。2021/08/22
モモ
47
星新一『あれ』ホテルの部屋に現れた謎の人。そこから始まる意外な話。倉橋由美子『霊魂』死んだ許嫁の霊が現れる。これはジュニア向けではないような。岡本綺堂『木曾の旅人』旅人になぜか怯える息子と犬。何が見えていたのか、その結末が怖い。室生犀星『後の日の童子』室生犀星が亡くなった長男を悼んで描いた作品。亡くなった子が時折家に現れて、そしてまた去っていく寂しさと悲しみ。水木しげる『ノツゴ』平田篤胤の生まれ変わりの話を思い起こさせる、穴に埋められ苦しい夢。夢の場所をたどったら、まさかの事実に驚く。盛りだくさんの一冊。2021/01/17
藤月はな(灯れ松明の火)
46
楽しんで読んでいた文豪ノ怪談シリーズも残り一冊。私としては金井田英津子の版画も素敵な「霊」で締め括らせて頂きました。倉橋由美子さんの「霊魂」は清廉なエロティックさに酔いつつも当時の世間が押しつけ、主人公も望んでいたような貞淑な女性像を嘲笑うかのような少し、残酷な幕引きは結構、気に入っています。そして漫画家である水木しげる氏が小説を書いていたとは意外だった「ノツゴ」。語り手自身の奇妙な夢の正体が明らかになった時の衝撃と云ったら!「天は二物を授ける」ってこの事を言うんだろうな・・・。2026/07/20
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