目次
生命科学への目覚め―私は研究者になりたい(DNA二重らせんが呼びさます生命科学へのあこがれ;大学の理学部へ)
第1章 研究者としての歩み―薬剤耐性菌の化学・膜タンパク質の化学・微生物のゲノム科学・宇宙医学(第一のチャレンジ―薬剤耐性菌の化学;第二のチャレンジ―膜タンパク質の化学 ほか)
第2章 大学人・組織人としての足跡―人々との出会いと組織の役割(国立予防衛生研究所;自治医科大学 ほか)
第3章 女性としての半生―結婚・出産・育児・生活(“我的上海”―私の少女時代;結婚 ほか)
未来の女性科学者たちに伝えたいこと―虹色に輝く七つのことば(女性研究者と男性研究者の違い;時代の変遷 ほか)
著者等紹介
太田敏子[オオタトシコ]
1943年上海生まれ。東京都立大学理学部卒業、自治医科大学医学部研究生修了。理学博士、国立予防衛生研究所厚生技官、筑波大学基礎医学系教授を経て、筑波大学名誉教授。専門は生化学・分子生物学・微生物学。院内感染菌MRSAのゲノム解析、ナトリウムポンプの構造解析の第一人者として知られる。現在、宇宙航空研究開発機構JAXA嘱託を経て宇宙医学プロジェクトアドバイザー、理化学研究所客員研究員、女子栄養大学客員教授・評議員、千葉科学大学非常勤講師、茨城県立看護専門学校非常勤講師、筑波サイエンスアカデミー協会役員などを兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みっくす
61
大学のときに微生物学を教えてくださった太田先生、とにかく明るく、大胆な性格の女性という印象でした。本はちょっとすっ飛ばしながら読んでしまいましたが、ご自身が研究されていたMRSAに感染し数年間自宅療養されていた時期があったにも関わらず、その後の頑張りで教授になられたとのこと、尊敬の念を抱かずにはいられません。男の子3人のお母さんとのことなおさら…。大学編成の裏話は興味深く、つくば事情も懐かしみながら読みました。太田先生の弟子の、とても尊敬する先輩が異動されるときにいただいた本です。2017/01/31