内容説明
本書は、女性福祉という領域が、最近、社会福祉の領域でも位置づけが明確になり、その種の講座を設けるところもふえてきている。社会福祉におけるジェンダー論も研究がふえている。そのなかで、もっとも重要なことは、とくに日本の場合、女性の人権をどう考えるか、それが家族制度のなかでどのようにあつかわれてきていたか、それに対する積極的な在り方をどう考え、努力するかなどであろう。この点について、筆者が考え努力してきたかつての関連論文を、ここに収録している。
目次
1 女性のライフサイクルと貧困の女性化(現代女性の自立に向けて;出産・育児の時期;現代の女性労働)
2 女性福祉への視座と視点(子どもの権利にもとづく保育;母子保護法制定促進運動の社会的性格;セックス産業に働く女性の諸問題―“女性の家ヘルプ”の事例より)
3 高齢社会の福祉文化の創造と女性(長くなった人生を健康でより美しく生きるには;老後福祉を考える―国際高齢者年にちなんで)
著者等紹介
一番ヶ瀬康子[イチバンガセヤスコ]
1927年東京生まれ。1945年日本女子大学卒業。1956年法政大学大学院修了。1976~77年ストックホルム大学客員研究員。現在、日本女子大学名誉教授。長崎純心大学教授。経済学博士
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