内容説明
20世紀、人びとはことばを自己の集団とのかかわりにおいて強く意識し、その意識はまた個人の行動から政治にまで影響をおよぼしてきた。そして今、はげしく流動する世界のなかでことばについて問いなおす。国立民族学博物館シンポジウムの記録。
目次
ことばの20世紀―象徴としてのことば、商品としてのことば
1 近代における「言語」の誕生
2 国家にとっての言語・言語政策
3 言語に錯綜する民族と国家
4 エスニック境界としての言語
5 現代の方言とアイデンティティー
6 位相言語と話者意識
7 言語のフロンティア