感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷほは
4
この記述が一番エグい「女性である慰安婦たちは、いざというときには、看護婦として使用できるという便利さも持っていた。…ルソンで敗走行進中の軍隊に対して、看護婦が食糧と交換に体を提供した、体で兵隊を慰めたといった言葉が当然のように出される場合がある。…しかし、ときとして、この関係が逆転する場合もあった。敗戦後、ソ連の収容所内の日本女性たちは、ソ連兵の暴行から身を守るために恟々としていた。…軍隊が慰安婦を連れて行動したのは、ある意味では看護婦たちのための、性の防波堤であったということにもなる」237~238頁。2018/09/06