講座 現代文化としてのスポーツ   2<br> スポーツ/メディア/ジェンダー

講座 現代文化としてのスポーツ   2
スポーツ/メディア/ジェンダー

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  • 商品コード 9784810510669
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出版社内容情報

現代スポーツを読み解くキーワードとなる「メディア」と「ジェンダー」。マスメディアを始めとするメディアは現在、スポーツにどのような影響を及ぼしているのか? 「女性らしさ」「男性らしさ」といった社会的・文化的性差である「ジェンダー」は現代スポーツの中でどのように機能しているのか? 15人の研究者たちが分析します。上智大学の総合科目 「現代文化としてのスポーツ」の講義内容をさらに分かりやすく、読みやすく編集しています。

Ⅰ スポーツ/メディア
 1 テレビメディアの特性とスポーツ文化
    (音 好宏  上智大学文学部新聞学科助教授)
 2 テレビ放送とスポーツの商業化 (音 好宏)
 3 スポーツとジャーナリズム (谷口源太郎 スポーツジャーナリスト)
 4 スポーツヒーロー論
    (鈴木雄雅  上智大学文学部新聞学科教授)
 5 スポーツイベントのメディア力
    (島 健   上智大学文学部保健体育研究室教授)
 6 英国スポーツ文化論
    (小林章夫  上智大学文学部英文学科教授)
 7 イギリス人とフットボール―階級社会のアイデンティティ―
    (山本 浩  上智大学文学部英文学科教授)
 8 近代文学とスポーツ―詩の世界から―
    (小林幸夫  上智大学文学部国文学科教授)
Ⅱ ジェンダー/スポーツ
 9 ジェンダーと社会
    (渡辺 深  上智大学文学部社会学科教授)
 10 ジェンダーと“こころ”
    (荻野美佐子 上智大学文学部心理学科教授)
 11 青年期のジェンダー
    (平尾桂子  上智大学文学部人間学研究室教授)
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 2002年日韓共催のワールドカップ・サッカーに代表される現代のメガイベントが、テレビマネーに財政の多くを負っているように、マスメディアとスポーツの相互依存関係は強まるばかりです。また、スポーツの持つメディア性は、スポーツが文学の素材として扱われ、マスメディアのソフトとして利用され、また社会集団におけるアイデンティティ醸成装置としてその機能を発揮しています。本書では、現代のスポーツ文化を読み解く手がかりとして「メディア」に焦点を当ててみました。
 もう一つの焦点である「ジェンダー」では、ジェンダーという考え方が一般社会においてはいまだ十分な市民権を得ているとは言いがたいとの立場から、まずジェンダーの社会学的・心理学的考察をふまえて、スポーツという身体運動の文化がどのようにして「男性性」や「女性性」という社会的・文化的性差とのかかわり、またそれを形成していくのかが多様な切り口で語られています。
 「メディア」と「ジェンダー」・・・本書でとらえた二つの視点は、21世紀のスポーツ文化を人々との関わりにおいて語る際のキーワードとして、ますますその重要度を増していくものと考えられます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

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『あしながおじさん』内で女子大生らのバスケが報告されている。作中で1989年ごろの出来事だが、バスケが考案されたのは1891年なのでかなり早い(稲垣正浩「文学の中のスポーツとジェンダー」)/2001年刊行2017/07/08

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