出版社内容情報
現在のアメリカのスポーツマーケティング事情を如実に表した著書(スポーツマーケティング理論の解説と事例研究)の編訳。スポーツマーケティングの交換過程を理解するのに役立つ手法と枠組みを提示。
第1章 スポーツマーケティング交換過程の再構築
第2章 スポーツファンの一体化
第3章 スポーツ消費者の動機
第4章 勝利の影響とブランドマネジメント
第5章 顧客データベースの活用
第6章 ニッチ市場のマネジメント
第7章 スポーツ市場細分化モデル
第8章 サービスクオリティの測定
第9章 スポーツスポンサーシップの性格適合
第10章 スポーツマーケティングとインターネット
付録 実証研究の調査方法
今やスポーツは産業として世界中で急速に成長しています。日本においてもまさに同様のことが言えるのではないでしょうか。日本は、1998年に長野で冬季オリンピックを成功させた国であり、世界でも有数のプロ野球リーグを持つ国です。日本がスポーツビジネスの世界においてもその存在を注目されていることに疑いはありません。
しかしながら、日本のスポーツ産業は、現在大きな課題に直面していると思われます。昨今の景気の後退にともない、企業はスポーツチームへの支援を考慮し、再評価するようになっています。これまで企業のPR媒体として支援されてきたスポーツチームは、今後財政的独立を求められるようになります。このような展開の中で、チームやクラブの運営をスポーツビジネスとして経営する専門的なスポーツマネージャーの必要性が求められています。本書の知見や考えが、にほんのスポーツマネジメントに携わる人々の参考になり、そして日本の様々なスポーツチームやスポーツリーグの発展の一助となることを願ってやみません。
今日、様々なビジネス前線に進出しているスポーツ産業。マーケティングは、スポーツマネジメントにとって新たな重要テーマとなっています。本書は、スポーツ実践というスポーツ固有の側面に光を当てるとともに、スポーツマーケティングの交換過程を理解するのに役立つ手法と枠組みを提示しています。