感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
68
図書館本 水木しげる著「狂える家 二笑亭の秘密に迫る」目当て。二笑亭は、のちに精神障害とされた資産家 渡辺釜蔵氏が10年以上かけ未完に終わった実在の建築です。藤田和日郎著 漫画「双亡亭壊すべし」のモデル。雅叙園、透明住宅、岩窟ホテル……狂気、芸術、凡人には分からない奇怪な建築だらけの本でした。2021/12/06
はちてん
22
6巻のシリーズの一冊『奇っ怪建築見聞』表紙絵からして怖いです。奇っ怪建築といえば二笑亭!水木しげるのマンガで紹介されている。この件については赤瀬川原平らによる『二笑亭綺譚』に詳しい。全9章のうち実在の幽霊屋敷に住んだ経験談が特出して怖かった。そして昔々自殺の名所にされた某団地のことなど。 全6巻10年ほど前にオトナガイして本棚整理の付加価値で再読。2013/10/19
ROOM 237
15
ホラー作家三津田信三さん企画、大興奮の一冊!どれも異次元建築過ぎて語彙力喪失したのでプレゼンスタイルでお送りします。①水木サンによる漫画「二笑亭」➖ ②18世紀建立のダヴィンチリスペクトな二重螺旋階段の塔、栄螺堂➖ ③大正時代、ひたすら岩窟を掘って机や花瓶まで削り出した農夫による岩窟ホテル➖ ④飛田新地遊郭の鯛よし百番も霞むド派手異次元建築、目黒雅叙園➖ ⑤作家霜島ケイ氏が実際に住んだ幽霊マンション(東雅夫「平成怪奇小説傑作集」収録話詳細!)➖その他都内廃墟写真多数、現場からは以上です!2020/03/20
豆茶
9
加門七海さん『怪談徒然草』からの流れで。最凶怪談「三角屋敷」の手記以外にも、二笑亭(『双亡亭壊すべし』のモデル)を造った渡辺釜蔵を描いた水木しげるさんの漫画、一介の農夫が崖を刳り貫いて作った『岩窟ホテル』の探検記、都会の中の廃墟とか、高層建築に纏わる自殺と怪談の歴史等々、なかなか興味深く読みました。それにしても、早々に取り壊されたり、廃墟化してしまう本邦の面白建築や古い建物が(材質や時代の関係もあるにせよ)、勿体ないというか、ちょっと寂しく感じるなあ。2022/07/22
gtn
6
やはり、水木しげるが描いた「二笑亭」の漫画が秀逸。2018/02/25