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目次
第1章 宮廷・都市・天才(教皇都市ローマ―古代の栄光の復興;宮廷芸術の爛熟―マントヴァ;マニエリスムの宮廷―フィレンツェ ほか)
第2章 テーマの変容(愛とエロス;アレゴリーの謎;宗教画のドラマと幻想 ほか)
第3章 ルネサンスの「北」と「南」(「北方美術」とイタリア・ルネサンス;北方の空間表現;風景―そのひろがりと展開 ほか)
第4章 空間・色彩・マニエラ(空間のイリュージョニズム;劇場空間の幻想;油彩画の黄金時代 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
百年の積読
2
北方美術/北方ルネサンスに関する特集が面白い。ミケランジェロは北方美術を「理性も選択もない芸術」とぶった切ったが、その批評はある意味北方美術の特徴を的確に捉えたもので、イタリア・ルネサンスとの相違の本質に迫るいい切り口になるかもしれない。北方美術はイタリアに比べて美の定義に幅があるせいか、作家も個性豊かなように感じた。ヤン・ファン・エイク、ブリューゲル、クラナハなど良かった。あと、神話絵などに現れる夢のような風景を「世界風景」と呼ぶと初めて知った。素描が重視されるようになった芸術理論の展開なども興味深い。2025/01/12