内容説明
「医療と宗教を考える会」は、全国にわたって宗教を重視する医師、看護婦やソーシャル・ワーカーらが、仏教、キリスト教、神道などの各派の宗教家と共に広い立場から生と死を考えようとして生まれた集いである。ここにまとめられた生と死を医療と宗教の立場からとり上げた論文は、毎月のこの会合で発表されたものである。
目次
死への準備教育(死への準備教育の意義;死への準備教育の15の目標;医療とユーモア)
人生の総仕上げのための医療と宗教(暮らしから離れてしまった医療;畳の上での往生;医の心、仏の心に立ち戻って;“人間学”の確立をめざして)
死に向かい合っている人たちの希望(死の受容に至る五段階と「希望」;臨死患者の希望とは何か;希望は引きだすもの;希望は変化する;病名を知った人の希望;希望と救い、そして死)
ターミナル・ケアと看護(看護体験にみる宗教との関わり;ターミナル・ケアにおける看護の目的)