内容説明
ポケット・コンピューターなどが普及した現代のわれわれの多くは、この優れた数学の教科書があったことをまったく知らない。かねてからそのことを残念に思っていた私は、暇を見つけてはその現代語訳を進めてきた。それは、法則や公式に数値をあてはめることに慣れしてしまった現代人の頭に、「道すじ」をたどって解答を追求することの面白さを味わってほしいからである。この古典が、計算慣れした君の頭をシャワーし、数脳力をパワーアップしてくれるものと思う。そんな「頭の体操」それが「塵劫記」である。
目次
上巻(大きい数の名;小さい数の名;体積の単位;田の面積の名 ほか)
中巻(入子算;三人の商人の長崎での買物;船の運賃 ほか)
下巻(橋を架けかえる経費の分担;鼻紙を使って木の長さを求める ほか)