目次
心の貞節と体の貞節―レッシングの『エミーリア・ガロッティ』
女が三角関係を維持するとき―ゲーテの『若きウェルテルの悩み』
不倫と貞節の狭間で―クライストの『アンフィトリュオン』
恋と憎悪は紙一重―ヘッベルの『ユーディト』
娘にとって母の存在とは―シュトルムの『みずうみ』
女にとって美貌とは―ゲーテの『ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン』
悪女とお嬢様の対決―レッシングの『ミス・サラ・サンプソン』
女が芸術家と市民の間で悩むとき―グリルパルツァーの『サッフォー』
マゾヒズムの語源となった作家―ザッハー=マゾッホの『公妃ライェフスカ』
夢のようにはかない女の肖像(その一)―シュトルムの『告白』〔ほか〕
著者等紹介
三浦淳[ミウラアツシ]
1952年生まれ、福島県いわき市に育つ。東北大学文学部卒業。同大学院博士後期課程中退。ドイツ文学専攻。博士(文学)。現在、新潟大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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三谷陽希
1
独文について広く浅く勉強出来る内容のように思った。文章も一般的な評論より読みやすく、作品に興味が持てたので、ドイツ文学に興味はあるが専門家ではない人が読むのにとても良い本だと思う。2015/01/17
putisiyante
1
16篇の内読んだことがあるのが3篇。戯曲が多いし、年代も古いので、実際作品を読むとなると、かなり難しそう。予備知識がなく手に取ったらちょっと敬遠しそうな作品ばかり。しかし16篇の著者の解釈は、面白い。どれも読んでみたくなった。絵画や細かい背景などの説明も知識として有意義になった。2014/03/17