内容説明
「僕」は、足の向くまま気の向くまま、一カ月間のあてのない自由な旅に出る。ドイツ国内どこでも乗り降り自由の鉄道周遊券と時刻表を手にして。教員資格試験が間近に迫っているというのに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
5
30歳、教員試験を目前にした語り手は、あてもなく鉄道を乗り継ぎドイツ中を巡る。将来をどうするか悩みつつも目は女の子を探してしまう。それにしても、どうしてこんな気軽にたくさんの女の子と出会い、ベッドを共にするのか。ドイツの文化なのか、それとも彼個人の資質なのか? 30歳モラトリアム学生の憂鬱というテーマなんかどうでもいいんじゃないかと思うほどインパクトが強い。そして2回目の鉄道旅行の最中、彼はつぶやく。”僕が今しなければならないのは、僕の人生に意義をもたらすことだ。”今さらですかと。モヤモヤ感が残った一冊。2014/03/11
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