目次
第1章 精緻化の支援が学びを深める
第2章 表象の二重構造化が学びを深める
第3章 メタ認知が学びを方向づける
第4章 効果的な反復学習で学びを深める
第5章 学びの深まりとつながり
第6章 対話と論述が学びを深める
第7章 学ぶ意欲と主体的態度が深い学びを支える
第8章 学びの深化を妨げるもの―困難児の実態
補章 対談―学びの深化を支える教育実践と教育心理学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カエル子
2
メタ認知についてもう少しわかりやすく説明できるようになりたくて、副題を見て飛びついた。学者先生らしく理路整然と背景にある研究事例も交えて解説してくださっていてとても参考になりました。が、子供たちを深い学びへと導くための道しるべ的な内容なので、これを大人の学びやユーザー調査の現場という文脈に置き換えたときにどこを使ってどう説明するかを掴むにはもうすこし咀嚼が必要。年末にでも再読かな。精緻化も合わせて勉強しよう。2021/11/10
犬好き 悠々
1
学習には課題関与意欲と自己実現意欲がある。宿題を与えられてこなすのが前者、本を読み興味がある分野を探求するのが後者。どちらが、勉強の本質かすぐわかる。勉強は周囲の環境の影響を受けやすい。学校や塾の模範解答が正しいと思ってはいけない。自分で考え、反省した解答こそが本物だ。勉強の可能性を潰してはいけない。2020/03/05
ぺろりん
0
精緻化というのは頭の中の知識のネットワーク化や関連づけ、想像・推論、イメージ的表象と言語的表象の二重化、など。ようするに思考力。メタ認知は個々の課題解決に必要な知識の制御にとどまらず、より一般化した考え方や生き方を含む高次の意識まで内包する。エンゲージメントとは学びの実際の場でどのように対処したかという意識。行動的と感情的がある。2023/07/17
ミヤ
0
「学び」という人類共通の経験について、興味深く読めました。 学びに際して、何がわからないのかわからないのではわからないままなので、いかにそれをメタ認知できるか、学びの理解のプロセスを定着づけすることができるか、そして問題を解決できたという成功体験の如何が教育において肝要であると語られる。 また本書の内容で興味深かったのは理解において反復は効果的だが、その際にある程度期間を開けるのが効果的ということ。時間と共に忘れる中で重要な点だけが残り、それを足がかりに復習をすると良いということ。 2022/05/21
杉本一生
0
深い学びを知識の構造化で捉える記述があり、参考になる。2020/05/01