出版社内容情報
ままならない「自己や他者」の問題から、カウンセリングの本質を生かした「ほんものの対話」を通じて、より深い「生き方」へと迫ります。教員やスクールカウンセラーなど、子どもと「対話」的にかかわる立場の大人必読。子どもたちと向き合うすべての現場で、実践に活かせるヒントと示唆に満ちた一冊です。
【目次】
第1章 「ほんものの対話」その二つの条件
1 ほんものの対話と、対話もどき
2 傾聴の極意――相手に「なりきる」
3 真の対話とは(1) ロジャーズとブーバーの対話をもとに
4 真の対話とは(2) フランクルのエンカウンター批判をもとに
5 真の対話――その二つの条件
第2章 自己と対話する
1 深くものを考えるとは
2 自己と対話する方法――フォーカシング
3 自己と対話する習慣をつける
第3章 「対話」の方法――傾聴とエンカウンター
1 深い対話の前提――リレーション
2 二つの傾聴――「一般的な傾聴」と「深くとどまる傾聴」
3 最も多く用いられるカウンセリング技法――「エンパシックな伝え返し」の極意
4 三つのエンカウンター――SGE、BEG、EAMA
第4章 授業編――道徳授業をモデルに
1 「自己との対話」を深める授業
2 「自己との対話」を深める対話の授業の展開
3 「自己との対話」をEAMAで深める授業