出版社内容情報
応用行動分析学で、子どもの行動が変わる! クラスが変わる!
掃除の時間になるとほうきで遊びだす子がいます。
算数の授業になると教室を立ち歩いたり、外へ出ていってしまう子がいます。
そのような子どもたちに、「あの子は◯◯力がないから…」「あの子は発達に課題があるから…」と考えるまえに、
その行動、なぜ起きているのか、どうしたら変えられるのか、考えてみませんか。
本書は、応用行動分析学(ABA)という、人間の行動を科学的にとらえる学問を学級経営に応用しています。
子どもの「行動」に着目し、叱るのではなく、望ましい行動を「増やす仕組み」をつくります。
その考え方と技術が、日々の小さな「困った」を、子どもたちの「育ち」に変えていきます。
【目次】
第1章 学級経営に活かす「行動の原則」
[原則1]「変えられるところ」を探す
[原則2] 「心」より「行動」をみる
[原則3] 「懲罰」には副作用がある
[原則4] 行動は「減らす」よりも「増やす」
[原則5] 「嬉しい」で増やす
[原則6] 「直後」にほめる
[原則7] 「望ましい行動」を引きだす
[原則8] 行動の「前」と「後」をみる
[原則9] 飽きれば効かない
[原則10] 集団の力を使う
[原則11] 補助とルールは過不足なく
第2章 いざ、実践
「学級目標」は使って使って使い倒す
「静」から学級をつくる
「時間」が学級を強くする
「シンプルなルール」が学びを高める
「公平」な給食をデザインする
頻発する「そうじトラブル」を防ぐ
廊下は「歩いたほうがトク」をする
「あいさつ」は楽しんだもの勝ち
「まえ、ならえ!」では動かない?
「活躍」すればトラブルは減る
[応用編]自治的なクラスへ
第3章 学級経営の悩み相談所
失敗事例1 ポイント制度が逆効果? 「投げやり」になりました
失敗事例2 「ほめる指導」で友情を壊しました
失敗事例3 「全員」ルールがトラブルになりました
失敗事例4 ほめたのに、もっと泣くようになりました
失敗事例5 「叱る指導」が問題行動を増やしました
失敗事例6 目標を掲げても、行動は変わりませんでした
学級経営相談所1 個別指導か集団指導か
学級経営相談所2 楽しい気持ちが仲直りに?
学級経営相談所3 なんとほめればいいですか?
学級経営相談所4 こんなに幸せでいいですか?
第4章 困難なケースへの個別対応
集団指導と個別対応