目次
第1章 授業を充実させる知識と技術(授業づくりで、意識されにくい前提とは;授業をどう充実させていくか ほか)
第2章 「かたさの見られる集団」に応じる授業の工夫(このマイナス面に気をつける;このプラス面を支援する ほか)
第3章 「ゆるみの見られる集団」に応じる授業の工夫(このマイナス面に気をつける;このプラス面を支援する ほか)
第4章 「荒れ始めの集団」に応じる授業の工夫(このマイナス面に気をつける;このプラス面を支援する ほか)
第5章 授業を与える集団対応と個別対応(集団対応で、授業の大きな流れを形成する;個別対応で、大きな流れからこぼれた子を支える ほか)
著者等紹介
河村茂雄[カワムラシゲオ]
早稲田大学教育・総合科学学術院教授。博士(心理学)。筑波大学大学院教育研究科カウンセリング専攻修了。公立学校教諭・教育相談員を経験し、岩手大学助教授、都留文科大学大学院教授を経て、現職。日本教育カウンセリング学会常任理事。日本カウンセリング学会常任理事。日本教育心理学会理事。論理療法、構成的グループエンカウンター、ソーシャルスキルトレーニング、教師のリーダーシップと学級経営について研究を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チネモリ
6
本書はQ-Uに馴染みのない教員にも充実した内容であった。よりよい授業のため「ルールとリレーション」と「pm理論」を本書では取上げる。またタイプ別に応じて授業工夫のポイントを挙げていることが勉強になった。授業だけでなく生徒指導などの学校活動にも応用できるヒントが満載である。本書を通じて自らの教科指導や生徒指導について見直すよい機会を得た。2018/03/24
あべし
4
昨年度の自分の学級がどんな集団であったかを確認することができた。自分自身、「ゆるみ」があることは自覚している。来年度はこの「ゆるみ」をなくしていきたい。 そのために今からできることは、 「3月のゴールイメージを持つ」 「様々なシチュエーションでのルールを持つ」 「スモールステップの技術をたくさん持っておく」 この3つが大切である。 これから黄金の3日間の過ごし方についてまとめていく。 今すぐにできることは何か。自分の中で少しスッキリしてよかった。2019/03/31
ぴーたん
4
職場の研修でQ-Uというキーワードが出てきたのでアマゾンで好評だったこちらを読んでみました。授業とは、教員がすばらしい内容を伝えるだけではダメで、それ以前に「子どもたちが友達と一緒に自ら協調的に学べる雰囲気をもった学習集団」となるようにゼロ段階の時点で取り組まねばならないことがある。ルールとリレーションのバランスがとれているかどうか。簡単なチェックもあり、自分がどのようなタイプの教員であるか考えさせられます。本当に小さな心がけなんだけれど、多分やるとやらないとでは大違いなので意識してみます。2013/09/12
ぐる
2
先輩に貸していただいて読んだ。日々の授業で感じている疑問や悩みについて、それが起こった原因や問題点を客観的に見ることができた。読めば読むほど反省することばかりで情けない。でも、がんばる!2012/02/10
やしゅう(育休)5y+2y
1
初任校で学級づくりが全く上手く行かなかった頃に一度読み、10年経って再読した。10年たっても自分のP機能の弱さは変わらない、変えたくないと思っている節があることに気付かされる。P機能が高く、きっちりと学級指導される先輩方の真似をして細やかに指導する力もつけたが、やはりなんだか性に合ってないなぁと感じてしまう。リーダーシップを取りたくない自分がいる。でもまぁら要はバランスの問題なんだと思う。自分のクラスの状態を客観視して、どちらを強める方がいいのか考えながら経営する余裕があればなぁと思う。