内容説明
朝鮮の風土・民俗・文化を活写する名紀行。イギリスの女流作家バードは19世紀末に二度にわたって朝鮮を訪れ、当時の国際情勢に翻弄される朝鮮の民衆と親しく接し、彼らの素顔を正確に伝えた。
目次
朝鮮の第一印象
首都の第一印象
コドゥン
ソウルの種々
旅支度―朝鮮の舟
漢江とそのほとり
漢江とその人々
自然の美しさ―急流
婚礼にまつわる朝鮮の風習
朝鮮馬―朝鮮の道路と宿〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Miyoshi Hirotaka
27
日清戦争前後の朝鮮半島の克明な記録。当時の混乱や腐敗は、現代で報道されるそれと大同小異。その例外は、ロシア統治下で働いていた朝鮮人と日本人から順当な代金が支払われた朝鮮人。朝鮮では、法は民衆を保護するためではなく、不正を働くための道具として機能していた。少しでも余剰が出れば、官吏に搾取されたので、貧しいことがそれを回避する手段だった。わが国は朝鮮の「古代性」の理解が不足していた。彼らは外から自立や文明化という変化を強制されることを望まず、自ら改革する意欲も能力もなく、清へ事大しているのが心地よかったのだ。2016/12/13
kozawa
1
当時のあるイギリス人視点の日清戦争前後の朝鮮半島。2010/10/22
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