内容説明
可能なかぎり忠実かつ詳細にこの著作を紹介し、個別部分の積み重ねによって『周遊記』の全体像を示すことを心がけたい。その手始めとして本書では、『周遊記』を書き出すまでのフォンターネの事情を垣間見たあと、マルクへの第一歩を描く章の紹介から始めて、この著作中にフォンターネが拾い集めているマルクの伝説に目を向けていく。
目次
序章 イギリスから
1章 最初の周遊
2章 湿原の牧歌
3章 マルクのVolkspesie
4章 君侯と将星
5章 ユンカー奇行譚
6章 マルク幽霊譚
7章 湖に消えた町―湖沼伝説