内容説明
1929年のような経済カタストロフィーが1989年に再来しようとしている。世界指導者の無策からその時機は早まる可能性もある。そこでアメリカ支配層はあらゆる詐術をつくしてそれを日本におしつけようとする。ドルショック、オイルショック、円ドル為替の暴騰落はみなそれである。しかしそれらが有効に作動しないどころか逆効果しか生じないと知ったとき、最終的に彼らはどんな詐騙を試みようとするか。カタストロフィー後に来るものは、資源とエネルギーの無い日本の破滅か、それともアメリカの中南米国化か。白熱した本書の討議から、読者は何かをつかむことができよう。
目次
第1部 日米経済“ドンデン返し”の構図
第2部 末期症状を呈する世界―日本はどこへ行くのか
第3部 新しい文明時代を考える
第4部 米英支配層の正体―パールハーバーの謀略への内部告発