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飛べ!ダコタ―銀翼の渡り鳥

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784809411557
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

太平洋戦争の終戦から五か月。昭和二一年一月、新潟県の佐渡島に一機の英国軍機が不時着した。半年前までは「敵」と呼んだイギリス兵の突然の来訪にとまどう島民たち。だが、島民たちは痛みと憎しみを捨て、彼らをイギリスに帰してあげるべく、力を合わせ巨大な英国軍機「ダコタ」を再び大空へと舞い上がらせる―!!六十七年の歳月を経て、今蘇る感動の物語!!

著者等紹介

石坂智惠美[イシザカチエミ]
新潟県新発田市出身。大手出版社の雑誌編集者を経てフリーライターに。新潟県をベースに各種雑誌、広告等に執筆するほか、ライフワークとして全国の食品生産者を訪ね取材を行う。平成19年より新潟清酒の名誉達人。酒場エッセイストとしてラジオ番組にも寄稿する。『飛べ!ダコタ』はノベライズ初作品となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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39
事実は小説より奇なり(イギリスの詩人バイロンの言葉)自分の言葉に一番驚いているのは当のバイロンかもしれない。佐渡に不時着した英軍機と兵士達。数ヶ月前までは鬼畜米英と呼び、憎き敵だった彼らに対して、佐渡の人々は戸惑い、葛藤しながらも温かい手を差し伸べる。あっぱれ、佐渡の島民。Good Job!新潟県庁。ダコタは友情の証。再生の象徴。人間一人ひとりは不思議な力を持っている。醜いのは国家権力だ。戦争の悲劇と再生の物語。映画のノベライズ本。巻末に記載されている「協賛企業、団体、個人一覧」がすごい数だった。2021/03/26

sataz

3
戦後すぐに佐渡に不時着した英軍機乗組員と住民との交流(実話らしい)。素直な感動のある本。 怪我をし、同僚をなくし、英米兵に敵意を持ったままの宗治、村長娘(宗治の出征前恋人)佐江子などを中心に据え、欧州事情など誰も知らないような集落での英兵接待、不時着飛行機(最終的には再度飛ばそうとする)の対処を、薄い本ながらしっかり描写してくれている。2014/08/24

ビスコ

3
母親の実家が佐渡ということや、映画を観たことかあることもあり、非常に身近に感じた。映画とは、一部異なるところもあるが、どちらも良い。 たった五ヶ月前まで敵だった人を、親身に助けることが、自分には出来るか、と考えると、なかなか頷けない。だからこそ、彼らを凄い、と思える。 映画だと、佐渡弁が、独特の泥臭さというか、空気を作っていたので、小説が標準語で書かれていたことが、少し残念。2014/08/24

かち

3
“見えない力は確かに生きている”という言葉が心に残りました…それは意識して得るものでなく、気持ちの柔らかいところに降り積もるものなんですよね。佐渡の方々の優しい慈しみの心の根源を見た思いです。人を大事に思う時に大きな力になるんですね。…映画では未来へ向けてのメッセージを、小説では、一人ひとりの中にある“源の力”を感じました。映画を見た方には小説も読んでほしいです。2013/10/11

るな

2
とても暖かいお話でした。言語も習慣も違う日英両国の人の間で、少しづつ絆が紡がれていく様子が繊細に書かれていてとても感動しました。2014/05/21

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