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廃墟、その光と影

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  • サイズ A5判/ページ数 175p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784809404245
  • NDC分類 520.4
  • Cコード C0072

内容説明

無機的物質と有機的生命が、分かち難く絡み合う、かくも美しき、世界の断片。時代の欲望と絶望の中で、置き去りにされた、十七の廃墟を巡る、紀行の断章。

目次

長き眠り―青森県むつ
夢みるように―青森県上北
遠くの風―岩手県松尾
時の彼方に―秋田県尾去沢
塵―岩手県田老
失速した山―岩手県陸中大橋
錆―栃木県足尾
残光―埼玉県大滝
暗愁―岐阜県神岡
白い闇―三重県藤原
沈日―鹿児島県曽木
石の記憶―大分県沈堕
帰らぬ日々―大分県豊後森
虚空の植物群―佐賀県伊万里
凍結した時間―長崎県端島
震える影―長崎県大島
波光―長崎県崎戸

著者等紹介

田中昭二[タナカショウジ]
映画監督。1957年生まれ。東京都出身。日本大学芸術学部卒業。雑誌、書籍の編集、ビデオの制作を経て、ピンク映画「ザ・いんらん」で本編の監督デビューを果たす。96年、山川健一の異色小説「スパンキング・ラヴ」を映画化、SMの深淵な世界を漂泊する男と女をスタイリッシュな映像で描いた佳作として評価される。96年、花村万月原作の「イグナシオ」では一人の青年の中に巣くう宗教への虚無と、愛と暴力への渇望を描き、不思議な後味を残す作品として話題になる。2003年、日本の代表的廃墟を独自のイメージで捉えたDVD「廃墟ロマネスク」(ポニーキャニオン)を発表、2005年には、DVD「エロス+廃墟」(アップリンク)を発表、廃墟の中で官能の揺らめきに溶けこんでゆく女を圧倒的な映像美で綴った、新たなDVDとして注目される

中筋純[ナカスジジュン]
写真家。1966年和歌山県生まれ。東京外国語大学卒業後出版社勤務を経てフリー。雑誌、広告、映画スチールなど多岐の分野で活動中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こんぺいとう

9
諸行無常とはこういうことなのかなと思わせる写真と文から滲み出る廃墟の状態実況が花まる。2016/10/21

安国寺@灯れ松明の火

3
文章が結構芝居がかって引っかかるので、廃墟の写真集として味わいました。街中にいると不要になった巨大建造物が放置されるというのはなかなか想像がつきにくいのですが、何年か前に長崎の軍艦島の映像を見て、30年そこそこで住宅地がここまで荒廃するものかと驚愕しました。さすがに自分の部屋や物置が混沌としてくるのと同じとは言いかねますが、何やら社会の無意識を垣間見るようでうすら寒いものがあります。特に、セメント工場跡がトルコのパムッカレのように真っ白に朽ち果てた写真にはゾッとしました。2010/03/08

takao

2
ふむ2021/07/20

ぜぶらぞーん

0
写真集として美しい。

U-G.Kintoki

0
なんかポエミィな文章だと思ったら「培倶人」の連載記事だった。枻出版は相変わらずか。文章は実際どうでもよいが、写真のクオリティが高いのがいい。もっと写真が多ければよかったのに。もったいない。2010/04/27

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