内容説明
芸術にとって〈現在〉という問題の核心は何か。写真・テレビ・ビデオなどのメディアや、演劇・美術・詩といったジャンルと、知覚の過剰が生み出すものとの関係はどういうものなのか。さらには、その過剰をもたらすのは〈時代〉なのか〈私〉なのか…現代芸術とメディアの問題に照準をあてた三浦雅士の初期批評集。
目次
眼の孤独
幻のもうひとり
写真という悲惨
反復の沼
私という不在
ビデオのためのノート
筒井康隆とテレビという装置
コピーという呪文
言葉についての言葉
ヒューマニズムと笑い
寺山修司ノート
鈴木忠志ノート
太田省吾ノート
表現としての狂気
宮川淳の軌跡
加納光於または生成する作品
稲妻を捕る
世界という色彩
天沢退二郎あるいは水のどよめき
大岡信あるいは霧のための頌歌