出版社内容情報
1925年にパリ開催された、「アール・デコ展」(現代産業装飾芸術国際博覧会)より100年。建築・工芸・グラフィックデザイン・ファッション等幅広いジャンルで展開し、今も見る者を魅了し影響を与えるモダン・デザインの見どころを紹介。
【目次】
内容説明
「アール・デコ」は、伝統とモダンを架橋し、富の偏在と文化の大衆化や植民地主義、グローバルな世界の拡大、女性の進出などを背景に、機械生産と精巧な職人技、希少で高価な贅沢品と廉価な普及製品を包含しながら、装飾芸術が最後の華を咲かせ、その表層の意匠をとおして歴史と社会のイデオロギーが絡んだ複雑な美の位相を示した時代の名称として考えることができるかもしれない。
目次
序章 アール・ヌーヴォーからアール・デコへ
第1章 「アール・デコ」の特質
第2章 現代産業装飾芸術国際博覧会
第3章 女性たち
第4章 「他者」をめぐる魅惑と葛藤
第5章 世界への広がりと装飾芸術の終焉
著者等紹介
天野知香[アマノチカ]
1959年生まれ。東京大学文学部美術史学科、同大学院修士課程及び博士課程修了。パリ第一大学芸術考古学研究所博士課程留学。博士(文学)。お茶の水女子大学名誉教授。専門はフランス近代美術史。特にアンリ・マティス、19世紀末から20世紀前半にかけての装飾と芸術の関係、およびフェミニズム美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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