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出版社内容情報
19世紀末パリの盛り場の退廃と熱狂を描出したトゥールーズ=ロートレック(1864~1901)の日本語書籍としては決定版ともなる大判作品集。一般的にそのポスター芸術で評価される画家の、そこにとどまらない作品世界の魅力を描出する。
目次
1 1864‐1888 伯爵家に生まれて(アカデミスムからの出発―ボナとコルモンのアトリエ;肖像画家として;ポスト印象派とロートレック)
2 1889‐1898 世紀末パリ、歓楽街の画家(モンマルトルとスターたち;ロートレックと舞台;ポスター芸術;世紀末の出版文化―風刺画と挿絵;娼館にて;男性肖像画)
3 1899‐1901 晩年の制作
著者等紹介
安井裕雄[ヤスイヒロオ]
1969年生まれ。財団法人ひろしま美術館学芸員、岩手県立美術館専門学芸員を経て、現在、三菱一号館美術館上席学芸員。専門はフランス近代美術。「ルドン―秘密の花園」では第13回西洋美術振興財団賞「学術賞」を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
69
SONPO美術館での「ロートレック展」が明日までで行けそうにないので、最近出た作品集を手に取った。この本では、よく目にするポスター以外の油絵を多く収録している。肖像画家でもあったというロートレックは、人間を見つめることに興味の中心があったのだろう。そこから、人物の特徴をシンプルな線でとらえるポスターの絵柄が生まれて来たのだろうし、サーカスや舞台や娼館で生きる人間たちを描き出すようになってきたのだろう。ロートレックを多角的に見ることのできた作品集だった。2024/09/22
takakomama
5
ポスター以外に、たくさんの作品が載っています。大半は人物が描かれています。足を骨折したために身長が152cmですが、私よりも2cm背が高い・・・2024/12/04
遠い日
5
絵画は門外漢なので、大したことは言えませんが、ポスター以外のロートレック作品をきちんと見られて嬉しかった。実に生々しい人間たちの表情にはっとしたり、にやりとしたり。人の息吹がそこにある。2024/10/30
O-chami
2
ムーラン•ルージュのポスター画で有名なロートレックの作品と生涯を綴った一冊。伯爵家に生まれて、2度の大腿骨骨折で下半身の成長が止まり、成人しても身の丈僅か152cm。若くして才能に溢れ、世紀末のパリ〜歓楽街で多くの魅力的な作品を遺すも、アルコール依存と梅毒で憔悴、パラノイア傾向も重なり、僅か36歳で早逝した画家の悦びと哀しみの物語。 BGMは、michel polnareffで…「le bal des laze ~ ラース家の舞踏会」🎶🎶🎶2024/08/16
kaz
1
類書では見かけない作品も多い。ロートレックと言えばという典型的なものだけでなく、年代別に追ってみるというのも面白い。図書館の内容紹介は『19世紀末パリの盛り場の退廃と熱狂を描いたトゥールーズ=ロートレックの大判作品集。一般的にそのポスター芸術で評価される画家の、そこにとどまらない作品世界の魅力を描出する』。 2024/08/21