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出版社内容情報
世界で最も有名な浮世絵、北斎の「神奈川沖浪裏」を始めとする傑作の秘密を、数学者であり浮世絵研究家でもある作者が独自の数学理論を駆使して読み解く。名作の構図に隠された北斎の数学的思考とは。美術鑑賞の新たな扉が開かれる。
内容説明
本書の真の目的は、「北斎と直接対話したい」という、無謀とも思えるテーマを模索することである。同時に、「数学とは何か?」というテーマも、筆者なりに考えていることを、併せて紹介したい。その方法として、「フィボナッチ数列」という「無限数列」を中心に据え、それを基盤にして考察するのが有効な方法だと考えた。本書で、「フィボナッチ数列」の基礎を学ぶという利点もある。数学のレベルは、「数3」入門程度である。「フィボナッチ数列」は実に魅力的で、小学生から大人まで楽しめる。キーワードは「無限」である。(「第零章 北斎と数学と哲学と」より)
目次
第1部 数学編 有限の中の無限(北斎と数学と哲学と;『冨獄三十六景』の開版時期は天保2年ではない!;北斎の偶然ではない構図;北斎の構図を数学で魅る(新藤螺旋α)
北斎の構図を数学で魅る(新藤曲線β))
第2部 文学編 幽玄の中の夢幻(北斎の画論『略画早指南』;北斎の蝶と北斎の舟;北斎螺旋と江戸曲線;北斎螺旋と江戸曲線を重ねる)
著者等紹介
新藤茂[シンドウシゲル]
東京理科大学理工学部数学科卒業。専門は「浮世絵」「数学」「落語」「歌舞伎」で、それらを融合した研究を推進してきた。中学、高校の数学科教諭を計25年間務め、学年主任、教務主任を歴任。その後、東京都立大学、早稲田大学、神奈川大学の公開講座講師として、「浮世絵」「数学」「落語」「歌舞伎」を担当し、東京理科大学の公開講座では、「浮世絵と数学」を担当した。60歳から70歳までは、東京工芸大学の大学院講師として、「日本美術史特論」「芸術学演習特論」を担当。現在、UKIYO‐E PROJECT Adviser、国際浮世絵学会常任理事を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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