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出版社内容情報
障害による身体の不自由と、浮気性の夫との関係など、困難に満ちたフリーダ・カーロ(1907~1954)の人生に迫りながら、時にその苦難を描出した魂の絵画表現に肉薄する。作品図版90点弱+ポートレート写真多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
122
”フリーダ・カーロ・デ・リベラの芸術は、爆弾のまわりに巻かれたリボンである”アンドレ・ブルトン ディエゴとフリーダが作ったのは考古学博物館だったのはちょっと意外。 絶筆”スイカ”迫力2024/12/25
藤月はな(灯れ松明の火)
61
名古屋市美術館に収蔵されている「死の仮面を被った少女」(裏表紙)を観たことがある。目を凝らした時、恐ろし気な仮面を被った少女の瞳が濡れて澄み切っていたのが印象的だった。なのに最初、表紙を観た時、「両さん(両津勘吉)の眉毛みたい」だと思ってごめんなさい・・・。交通事故後も生涯続けて抱えた痛みと愛した者からの裏切りへの苦しみ、ままならぬ現実への憤りや秘めた情愛を絵へ叩き込んだ。このキャンバスそのものが彼女自身の自伝でもある。同時に夫から愛されたかった一人の女性でもあったのが健気である分、切ない。2024/11/20
たまきら
44
新刊コーナーより。この人の痛ましい人生と、怒りと愛に満ちた強烈なエネルギーを放つ作品は、他に類を見ません。シュールレアリストには彼女の現実が幻想のように見えたのでしょうが、彼女は大地の人であり、本当は愛する男にただ守ってもらいたいかわいい女性でもあったんだなあ…としんみりしました。ひどい夫だったディエゴ・リベラの、彼女の死後の写真は哀れです。失って気づく大切な存在。不屈の精神すらゆがめる痛みの恐ろしさ。何度見てもギョッとします。名古屋市美術館が日本で唯一彼女の作品を一枚所蔵していると知りました。2024/11/17
Nobu A
12
堀尾眞紀子著書初読。筆者解説のフリーダ・カーロ作品集。図書館新刊コーナーに飾ってあった本書を借りてきた。男前の顔が特徴のメキシコ現代絵画を代表する女流画家。彼女の作品を実際に目にしたことはないが、独特の雰囲気を持つシュルレアリズムは一度見たら忘れられない。他方、超現実主義と言っても生涯の作品を通見すると作風の変化を読み取れる。骸骨を描く点はメキシコ文化の象徴。メキシコ革命や世界大戦が勃発した時代を生き抜き、波乱万丈な人生を歩んだイメージが強い。一度作品を間近で鑑賞したい。パラパラ読み読了。2024/12/18
らすた
3
伝記は前に読んだものの、画集は初めてだったので、図書館で見かけてすぐ借りました。 やはりいずれも迫力のある眼差し。 自画像がいくつもあっても飽きませんでした。2024/11/04