出版社内容情報
平安時代の仏画の傑作、国宝「普賢菩薩像」。その本格的な解体修理の一部始終を事前準備から修理、納品、修理後の養生期にいたるまで、あまさず記録。様々な文化財保護に活用できる知識、技術、工夫のつまった書。
目次
第1部 国宝「普賢菩薩像」と文化財修理(グラビア;国宝「普賢菩薩像」;国宝「普賢菩薩像」修理の経緯;令和の修理を終えて―国宝「普賢菩薩像」再見;国宝・重要文化財の修理;絵画修理の技術―選定保存技術と用具・原材料;国宝「普賢菩薩像」の絵画技法)
第2部 修理の工程と技術(国宝「普賢菩薩像」の修理について;修理工程;国宝「普賢菩薩像」の表装裂;国宝「普賢菩薩像」の軸首・〓・座金)
第3部 修理総括座談会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2023年4月初版。国宝『普賢菩薩像』は、東京国立博物館の絵画の列品番号Aの一番を冠する、博物館を代表する所蔵作品とのことです。令和元年(二0一九)六月から四年三月までの本格的な解体修理についての全記録。2023/05/04
kaz
1
従前の過剰な修理部分(当時はそれで良かったのだろうが)まで戻すことも含め、修理にかかる細かく気の遠くなる作業には、ただただ頭が下がる思い。図書館の内容紹介は『東京国立博物館を代表する国宝「普賢菩薩像」。平安時代の仏画の傑作の本格的な解体修理の一部始終を事前準備から修理、納品、修理後の養生期に至るまで全て記録。総括座談会も収録。様々な文化財保護に活用できる知恵が満載』。 2023/07/09
石ころ
0
国宝の修理の詳細な記録。博物館資料保存論の資料に。2025/06/30