出版社内容情報
コルセットから解放された女性に、シンプルで機能的なファッションを提示したシャネル。伝説に彩られた彼女の生涯を、同時代のデザイナーやアーティストなど20世紀パリのモードやファッション史とともに捉え直す。
目次
序章 パリまでの足取り(0~25歳)
第1章 モディストからの出発(26~34歳)
第2章 価値の転換(35~46歳)
第3章 絶頂期から引退へ(47~69歳)
第4章 モード界への復活(70~87歳)
終章 永遠のスタイル
著者等紹介
朝倉三枝[アサクラミエ]
パリ第十大学大学院専門研究課程留学。DEA(美術史)。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了。博士(人文科学)。現在フェリス女学院大学国際交流学部教授。専門は西洋服飾史、ファッション文化論。近現代のフランスを中心に、芸術とモードの交流、モード都市パリの生成、ブランド文化論などを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
40
新刊コーナーから。シャネルを軸にしながら、20世紀初頭のファッションを紹介している本です。薄いですが、情報量がとても多く、しかもとても分かりやすくまとめてあって大変面白かったです。「女性の動きを妨げない服」は、人に依存せざるを得なかった幼い頃の彼女、愛人時代を過ごした彼女の自由への叫びな気がしました。2022/11/30
takakomama
7
ファッションデザイナーのシャネルはジュエリーや香水まで幅広く手がけています。才能があり、交友関係が華やかです。20世紀のフランスの社会背景を知ると、シャネルの独自性や革新的なことが、よくわかります。信念は揺るぎません。2024/06/16
るるぴん
6
シャネルは産業革命、WW1、世界恐慌、WW2という激動の時代とともにあり、転換期における女性達のあり方を服装を通して行った改革の人。簡単な年譜と貴重な写真、時代背景の説明などわかりやすく目にも楽しい。戦後61歳で表舞台から去り、70歳で復帰、85歳で逝去の時まで精力的に2.55バッグ、バイカラーシューズなどを発表。パンツスーツ、香水、リトルブラックドレス、スポーツルック、コスチュームジュエリーなどはシャネルのスタイルが元祖。結婚しなかったけど、恋多き女で才ある芸術家を支援していたというのもカッコいい。2022/12/11
陸
4
図書館。時代背景やその時代のライバルたちとの作品と共に、掲載された写真がきれい。ドレスが優美で良い。作品が出来上がる背景も素敵。2022/12/24
Go Extreme
4
パリまでの足取り(0~25歳) モディストからの出発(26~34歳): ジャネる・モードの回転 価値の転換(35~46歳): 理想のギャルソンヌ リトル・ブラック・ドレス コスチューム・ジュエリー シャネルの舞台衣装 絶頂期から引退へ(47~69歳): ロマンティック・スタイル 映画界での活躍 ダイヤモンド・ジュエリー展 沈黙の時代 モード界への復活(70~87歳): 15年ぶりのカムバック シャネルとアメリカ 定番アイテムの誕生 永遠のスタイル 2022/11/12