- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 絵画・作品集(西洋)
目次
プロローグ イタリア時代―1884‐1905 0~21歳
第1章 パリ時代初期―1906‐1910 22~26歳
第2章 彫刻への夢―1911‐1913 27~29歳
第3章 戦時下のパリで―1914‐1917 30~33歳
第4章 古典主義の画家―1918‐1920 34~35歳
エピローグ 没後の伝説と評価―1920‐
著者等紹介
島本英明[シマモトヒデアキ]
1979年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。ポーラ美術館学芸員を経て、2017年より石橋財団ブリヂストン美術館(現石橋財団アーティゾン美術館)学芸員。専門は19~20世紀のフランス美術(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
102
今年2022年オープンした中之島美術館で開館特別展「モディリアーニ」に行った。大阪市が所有する「髪をほどいた横たわる裸婦」1917が、メインの絵画として写真撮影可で、もう一点グレタ・ガルボ所有の「少女の肖像」と並び展示されていた。35歳の若過ぎる死と妻ジャンヌの2日後の投身自死により、画家の人生が劇的にクローズアップされることが多いが、彫刻、カリアティードの作製、作画から肖像画、裸婦、死の前年の作品まで、彼の作風の変化を感じることができる。このシリーズは、薄いながら画家の人生と作品を知るのに便利である。2022/05/14
風に吹かれて
21
首は長いし顔は縦に伸びている。不思議な感じだけど、何度も観ていると何とも言えない安定した感じに包まれていく。安心させてくれる。 これぞモディリアーニ(1884-1920)の芸術と一目でわかるような絵は、多くを学び多くの創作を経て生まれた。イタリア生まれの彼が活動の場にしていたパリには実に多くの芸術家がいた。その一人がピカソ。モディリアーニの初期作品には、ピカソの青の時代の作『ラ・セレスティーナ』に触発されたと思われる絵もある(ピカソが年上だなんて想像もしたことがなかった…)。 →2022/11/21
遠い日
8
モディリアーニの画風の変遷と、時代時代で求めたもの。同時代の画家たちの影響も影を落とす。「古代美術とプリミティヴィスム」のコラムなるほどと興味深く読んだ。2021/04/10
バケツ
5
『女性の胸像』と彫刻『頭部』が好き。2022/10/30
kaz
2
このシリーズの他のものと同様、モディリアーニの絵の変遷とその生涯を追うことができる。モディリアーニの絵も類書でそれなりに見たつもりだが、自分がイメージするモディリアーニ作品とは質が異なるものもいくつか紹介されており、満足。画家の生涯も先入観を持って見ない方が良さそうだ。図書館の内容紹介は『1920年に35歳という若さで亡くなった画家モディリアーニ。彼の創作上の達成を示す作品、その移行や展開を跡づける作品を選び、芸術的にも社会的にも波乱に富んだ1910年代という時代を踏まえながら作家の意図を探る』。 2021/07/19