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目次
序章 日本への憧れから(日本のめずらしいものが好き;美しくてかわいい日本のイメージ;キーワードで読み解くジャポニスム;特集 西洋人が見つけた日本の美)
第1章 暮らしの中の「かわいい」(特集 描かれた日本の子どもたち)
第2章 身近な「かわいい」生きもの(特集 北斎と波のイメージ)
第3章 「かわいい」草花を愛でる(特集 絵本の中のジャポニスム)
著者等紹介
沼田英子[ヌマタヒデコ]
東京生まれ。東京藝術大学美術学部大学院修士課程修了。英国イーストアングリア大学美術史学部大学院修了。1990年より横浜美術館学芸員。現在、同美術館主席学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rico
85
華やかな衣装、浮世絵の影響を受けた大胆な構図。そんなジャポニズムだけじゃない、こどもや自然、小さくて愛らしいものへのやさしい眼差し。美しいフォルム、表情豊かな動物たち。一方、斬新なアングルのマネの猫とか、ぽつんとそこにいるおじさんとか、北斎の波濤と妖精や樽の融合とか、「おおっ」と叫んでしまうような作品も。これはちょっと「かわいい」とは違うのでは・・・?と多少の突っ込みをしつつも、ほっこり幸せになれました。このシリーズ、いいですね。2020/07/31
くさてる
25
19世紀後半、日本の美術と出会った西洋の芸術家たちが惹かれた、かれらが知らなかった“美”。それがどのように解釈され再構成されていったかがカラー図版で紹介されています。とにかく愛らしく、まさに可愛い。絵画からガラスやアクセサリー、陶器まで。文化交流のひとつのかたちだと思うのですが、とりあえず理屈抜きで可愛く美しい。楽しい一冊です。2017/12/27
ぱぴこ*2
23
アートのかわいいシリーズ、2冊め。ほんとにこのシリーズ素敵。浮世絵の影響を色濃く受けた西洋の美術品。エキゾチックでため息が出るほど美しい。解説も平易な文章で書かれておりすんなりと理解できます。【図書館本:55】2018/09/01
オリーブ
16
先日、国立西洋美術館に行ってきたばかりと云うこともあって図書館で見かけたこの本で日本と西洋美術の融合を見せてもらった。1858年の修好通商条約で海外との貿易が始まり西洋に日本美術が知られるようになり、1867年のパリ万国博覧会で西洋に日本ブームが起こったとのこと。小さくはかなげで素朴で可愛らしいものを愛する日本人の感性が表現されている浮世絵の影響が大きい。北斎や歌麿の絵は西洋画家には衝撃的だったようだ。子供を描いた絵の中でもメアリー・カサットの母の手が優しく足を洗っている<こどもの沐浴>が一番私は好き。2018/12/13
こぽぞう☆
14
北斎とジャポニズム展で購入。東美のこのシリーズは図書館と購入でほとんど読んでる。美術品と工芸品で、日本趣味の取り入れ方が少し違うかな。版画がその間。2018/05/29