こんな建物だれがどうしてつくったの?―現代建築100の読み解き

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  • サイズ A5判/ページ数 224p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784808710828
  • NDC分類 523.06
  • Cコード C0052

内容説明

過去70年間につくられた優れた建物のなかから興味の尽きない100の事例を取り上げる。構造や素材、機能性や芸術性、新しい技術との関わり、建築家と依頼主の関係などについて解説する。ミース・ファン・デル・ローエ、フランク・ゲーリー、ザハ・ハディドのように世界的に有名な建築家の作品から、ブルース・ゴフ、高松伸、坂茂のような反骨の建築家が生み出したものまで、卓越した創意を読み解く。

目次

第1章 幾何学の勝利(860‐880レイクショア・ドライブ・アパートメント―ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ;グッゲンハイム美術館―フランク・ロイド・ライト ほか)
第2章 宇宙時代(アトミウム―アンドレ・ワーテルケイン、アンドレ・ポラック、ジャン・ポラック;テーマ・ビルディング―ペレイラ・アンド・ラックマン ほか)
第3章 主張の表明(ルース・フォード邸―ブルース・ゴフ;マクドナルドのドライブイン―スタンリー・メストン ほか)
第4章 摩天楼という様式(シアーズ・タワー―スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル;連邦拘置所―ハリー・ウィーズ ほか)
第5章 過去へのオマージュ(モスクワ大学―レフ・ルードネフ;コヴェントリー大聖堂―バジル・スペンス ほか)

著者等紹介

ズコウスキー,ジョン[ズコウスキー,ジョン] [Zukowsky,John]
ニューヨーク西部のビンガムトン大学で美術史および建築史の修士号と博士号を取得。建築史とデザイン史を専門とする。歴史的に重要なランドマークとなっている美術館を含め複数の美術館・博物館で40年以上勤務。1978から2004年までシカゴ美術館の建築部門のキュレーターを務め、その間に多くの展覧会を企画している。その後、シカゴ、ニューヨーク、オハイオの機関で重要な役職を歴任。アメリカ建築家協会から表彰されたほか、オーストリアとフランスからは勲章を授与されている

藤井由理[フジイユリ]
1970年東京生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。2001年から2004年までドイツのベルリンにあったスタジオダニエルリベスキンドに勤務し(内1年は文化庁派遣芸術家在外派遣員として)、カナダのロイヤルオンタリオ博物館増築計画(2002‐04)、ニューヨーク世界貿易センタービル設計競技(2003)などを担当。2004年より藤井建築研究室代表。2014年より早稲田大学建築学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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たまきら

41
その形には意味がある。建築史を専門とする学芸員による現代建築の説明は、明快です。そして学びの手掛かりが多数ちりばめられています。5種にカテゴライズされた建築物はどれも特徴があり、コンセプトも有意義なものやその国の文化を象徴するものばかり。同時に予算といった現実的な要素もきちんと紹介されていて、人が人のために作る芸術の「制限」にも気づけます。坂茂の「紙のカテドラル」、マクドナルドのドライブイン(1955年)が個人的には強く印象に残りました。2024/02/07

リコリス

38
丸みのある柔らかそうなものから尖ってたりぞくっとしたりするものまで建築物ってすごいなぁ。ナンバ・ヒップスも初めてみた時、ええっ!と思ったのを思い出した。キャピトル・レコードのレコードを積み上げたような感じやバスケットそのままの本社はわかりやすくていい。大阪にある安藤忠雄の光の教会、静寂な雰囲気が良さそうでいってみたいな。2017/09/25

なる

22
現代建築における「どうしてこのかたちにした?」という疑問は誰もが頭に浮かべることかもしれない。世界中に点在している現代建築100箇所を取り上げ、実際の写真を見せながら読み解いて紹介している。(世界の建築なので当然ながら)初めて見るような建物が多いが知ってしまうと実際に行ってみたくなる。全ロシア博覧センターのオベリスク、ロッテルダムのキューブハウス、モントリオールのバイオスフィア環境博物館、プラハのダンシング・ハウス、ドイツの森の渦巻き、メキシコのオルノ3スチール・ミュージアム等々、国内だけでなく。2023/12/14

G-dark

12
異星人が地球の様子を偵察して、この本に載っている建物を見たら、「なんじゃこりゃ!」と驚きそう。ピエト・プロムのデザインした、ロッテルダムの「キューブハウス」は何度見ても、地球の重力がおかしくなったかのような感覚に陥ります。安藤忠雄さんのデザインした、大阪の「光の教会」は十字の形に光が差し込んで美しいですね。神様の存在を信じたくなります。ザハ・ハディドのデザインした、バクーの「ヘイダル・アリエフ・センター」は、青い目で進む王蟲のよう。わたしもこういう超個性的な建物を訪れてみたいです。そして出来れば建てたい。2018/11/18

yyrn

12
仕事で使う建物は機能的であってほしいが、レストランやカフェでは開放的か又は真逆の隠れ家的な雰囲気に浸りたい。自宅なら安堵できるような建物が好きだ。和室からつづく縁側の陽だまりで庭に来る野鳥のさえずりでも聞きながら昼寝をしていたい。そんな思いとは180度を超して540度くらい違う100の建物が(時代や地域を代表する世界的な名声を得ている建物として)紹介されているが、どれもこれも歪んだ床の上に立たされているような、落ち着かなさを感じてしまったので、こんど京都や奈良に行って目の感覚を戻してきます(笑)。2018/04/30

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