出版社内容情報
今国際的に注目されているナビ派。19世紀末パリで活動した若き芸術家グループの魅力を「かわいい」という切り口で読み解く。
高橋 明也[タカハシ アキヤ]
国立西洋美術館学芸課長等を経て、現在、三菱一号館美術館館長。専門はフランス近代美術。フランス芸術文化勲章シュヴァリエ受賞。企画展覧会に「オルセー美術館展」、「ジョルジュ・ド・ラトゥール展」、「マネとモダン・パリ」など多数。著書に『ゴーガン―野生の幻影を追い求めた画家の魂』(六耀社)、『もっと知りたいマネ』(東京美術)他多数。
杉山 菜穂子[スギヤマ ナオコ]
三菱一号館美術館の学芸員として「マネとモダン・パリ」展、「トゥールーズ=ロートレック」展、「ヴァロットン」展、「ワシントン・ナショナルギャラリー」展などを企画担当。
内容説明
ささやかな日常に目を向けたナビ派は、フラットで奥行き感のない表現などの、日本的な描写に大きな影響を受けました。しかし、彼らはそれだけでなく、八百万の神とともに生き、身の回りの微細な自然にまで精神的なものを見ていた日本人の内に育まれた「かわいい」感性にも、無意識に共鳴した画家たちだったのかもしれません。
目次
“日本かぶれのナビ”ピエール・ボナール(ニッポンが好きすぎて;身近な風景こそが愛おしい ほか)
“ズアーヴ兵のナビ”エドゥアール・ヴュイヤール(洗練された平面;私的空間を彩る装飾芸術 ほか)
“美しきイコンのナビ”モーリス・ドニ(近代の聖なる絵画;恋人マルトへの愛 ほか)
“異邦人のナビ”フェリックス・ヴァロットン(平面に閉じ込められた子どもたち;ファッショナブルな女性たち ほか)
著者等紹介
高橋明也[タカハシアキヤ]
1953年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究修士課程修了。国立西洋美術館学芸課長等を経て、現在、三菱一号館美術館館長。専門はフランス近代美術。2010年にフランス芸術文化勲章シュヴァリエ受賞
杉山菜穂子[スギヤマナオコ]
1980年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科美術史学博士課程単位取得満期退学。専門はフランス近代美術。2006年より三菱一号館美術館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
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ユカ
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