出版社内容情報
ミイラや骨が残され、実際に「いる」と信じられていた不思議な生き物を「幻獣」という括りでとらえる著者が、河童や人魚、鬼といったお馴染みから異形の予言獣まで、江戸時代に出現した多様な幻獣を図版付きで紹介。
湯本 豪一[ユモト コウイチ]
元川崎市民ミュージアム学芸室長。妖怪や幻獣に関するコレクターとしても知られ、展覧会や執筆活動に携わる。著書に『かわいい妖怪画』(東京美術)、『百鬼夜行絵巻』(小学館)、『江戸の妖怪絵巻』(光文社新書)、『今昔妖怪大鑑』(パイ インターナショナル)、『妖怪百物語絵巻』『続妖怪図巻』『怪異妖怪資料集成』(以上、国書刊行会)、『日本幻獣図説』(河出書房新社)などがある。
内容説明
人魚も鬼も、河童も天狗も、龍も件も、みんな「いる」と信じられていた時代、これらの“生き物”は時折人の世界に姿を現しては、さまざまな形で語り継がれることとなった。本書は、絵や版本からミイラ、骨といった遺物まで、今に残る多彩な資料を駆使して、幻獣出現の諸相を明らかにし、人々を引きつけてやまないこの不可思議な存在を生み出した社会的背景にまで迫った意欲作!
目次
地の章
特集 「予言獣」―資料から見えてくるもの
水の章
特集 幻獣ミイラ狂想曲―ミイラをとりまく人々
空の章
集の章
特集 『山海経』の影響―日本版の普及
結 近代にも“生き続けた”幻獣
著者等紹介
湯本豪一[ユモトコウイチ]
1950年生まれ。川崎市市民ミュージアム学芸室長等を経て、現在妖怪や幻獣に関する研究、収集を行うかたわら、大学での講義や企画展の監修などに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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