出版社内容情報
ハンディサイズの「古代文明」図鑑
小さくてもボリュームは博物館サイズ!
内容説明
2700年前、イタリア中部に建国したローマは、長い年月をかけ遥か彼方の国々をも平らげて、地中海最強の勢力にのしあがった。その世界はどのように成立し、どのような日常が営まれていたのか。本書は帝国の誕生から衰退までの歴史と、繁栄を今に伝える建造物や芸術品を紹介しながら、ヨーロッパの礎となっている古代ローマの全貌を解き明かす。
目次
共和政ローマ
帝政ローマ
ローマ帝国の衰退
交易と交通
古代ローマの人々
軍隊
宗教
建築物とモニュメント
ローマ人の生活
著者等紹介
樋脇博敏[ヒワキヒロトシ]
1964年生まれ。宮崎県出身。東京大学大学院人文科学研究科を単位取得のうえ退学。博士(文学)。東京大学文学部助手、東京大学大学院人文社会系研究科助手、電気通信大学電気通信学部講師を経て、東京女子大学現代教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かなた
8
共和政の時代は元老院が国を動かしていた。帝政では、皇帝に次いで元老院議員が権力を持っていた。主に犯罪者や戦争捕虜から選ばれたものがグラディアトルと呼ばれる剣闘士として訓練を受けて、闘技場で戦った。ローマ神話の最高神はユピテル(ゼウス)。パンテオンはハドリアヌスが再建した。女性は平均12歳の若さで結婚してたの衝撃。2024/11/24
ミナ
4
手軽に古代ローマがわかる本。スペインのセゴビアの水道橋は20世紀まで現役で使われ続けたように優れた建築技術が多い。紀元前につくられたものが近年まで使用できるほど精密に作られているので、古代の人々の知恵と技術力などに感服する。また、鉗子やメスなどの医療道具も紹介されていたが、その発達ぶりを見るとやはり戦いの多さから外科治療の需要の高まりからこれほどまでに発達したんだろうなと思う。2016/08/12
よぽ
1
2000年も前に作られた建造物が数多く現存する、そのうちのいくつかは近年まで実際に利用されていた、なんて古代ローマの技術力や恐るべし。文明水準の高さに改めて驚きました。すごいよ。いつか訪れて自分の目で見てみたいと思います。2019/05/22
mfmf
0
読み物というよりは図鑑という感じ。人物についても説明されているが、皇帝や将軍といった位ごとにまとめられているので、どういう歴史背景があったのかは分かりにくいと思う。一方で生活様式などは写真付きで解説されていて分かりやすい。ローマ字や暦等現代に続く文化は多いと昔から思っていたが、非常に鮮やかなフレスコ画も残っていて、古代ローマの文化水準の高さが改めて伺われた。2019/01/20