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目次
1 エロスとタナトスの神話的・寓意的世界
2 瀟洒な装飾で飾られた肖像画の世界
3 望遠レンズでとらえた風景画の世界
著者等紹介
千足伸行[センゾクノブユキ]
1940年東京生まれ。東京大学文学部卒。TBS(東京放送)を経て国立西洋美術館に勤務。1970‐72年、西ドイツ(当時)政府給費留学生としてドイツに留学し、ミュンヘン大学で主にドイツ・ルネサンス美術を学ぶ。帰国後、西洋美術館に復帰。1979年より成城大学文芸学部に助教授として勤務、1986年教授となり、2011年同大学を定年退職。現在同大学名誉教授。専門分野はヨーロッパの近代、とりわけ世紀末を中心とする美術(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絹恵
37
幼い頃に初めて『接吻』の絵を見た時に、作者も題名もわからなかったけれど、ただただ漠然と、なんて華やか、それでいてしなやかな表情なのだろうと感じました。でも心を掴んで離さないのは目と口で表された否定とも肯定ともつかない人物の意識を感じるからだと思います。彼の描く女性たちの肖像画も然ることながら風景画も素敵です。そして色使いも好きな理由の一つで、こちらの作品集はその魅力を余すことなく表せていると思います。一冊でタッチの変化と生涯を追うことが出来て楽しめました。2014/09/27
お昼寝ニャンコ
13
図書館本。クリムト大好きな私にとって、出会えて幸せな画集だった。クリムトといえば、日本で有名なのは【接吻】や【ユーディットI】【金魚】や【ダナエ】のように官能的で豪華な装飾性を伴った女性像だったりの印象が強いが、この画集で必ずしもそれだけではない事がわかる。モネやスーラのような風景画、ゴッホやルノワール、シーレの様な絵も描いている。【7.ローテンブルグでの芸人の即興劇】や【58.マリー・ブロイニヒの肖像】の生き生きとした臨場感と写実性には目をみはる。ホント写真みたいです。クリムトの画力凄過ぎる(≧∇≦)♪2016/04/05
やまとさくら
7
表紙の絵からして色使いが好み。パッチワークの参考にもなります。【水蛇 Ⅱ】(1904年)が一番好きかも◎【ローテンブルグでの芸人の即興劇】は今にも動き出しそう◎【クリムトは大きな「点」ではあっても、それが「線」となり、伝統となることはなかった---文字どおり孤高の画家であった】◎購入検討~2018/02/10
lovemys
6
ただただ美しく、ページをめくるたびにため息が出てしまう。あー、なんて美しい世界なんだろう、クリムトは…。ハッとするような発色と、眼に飛び込んできて離れない構図と表情。女性たちの美しい場面がたくさん描かれていて、心の内側から何かが溢れてくる感じがする。胸の内を揺すぶられる感じがして、絵の中に閉じ込められた女性たちが羨ましくも感じてしまう。なんだろう、この不思議なモヤモヤを漂うような感覚は。はぁ~、本物を並べて見て見たいと思う。行くしかないかな、ウィーンに(笑)2015/05/24
saorinn
5
今年は、東京のクリムト展に行くつもりです。そして、オーストリアにもなんとか行きたい!と思ってます。ということで、予習しています。 女性の絵のイメージですが、風景画も良かったです。でも、やっぱり接吻の本物を見てみたいです。2019/03/13