内容説明
沖縄の歴史と風土にはぐくまれて花開いた魅力あふれる美術の数々をトータルに紹介。
目次
第1章 漆芸
第2章 染物
第3章 織物
第4章 焼物
第5章 絵画・デザイン
第6章 建築・彫刻・民具
著者等紹介
宮城篤正[ミヤギトクマサ]
沖縄県立芸術大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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シフォン
29
先日訪れた琉球展に出品されていたものが載っていたので、復習によかったです。尚家に伝来する「黒漆雲龍螺鈿」や金、銀、錫の金属の器に沈金の大食籠等の漆器はとても見事。漆器の技法に沈金、箔絵、螺鈿、蜜陀絵、堆錦というものがあるということを初めて知った。紅型のの染物や芭蕉布の織物も素晴らしい。しかし、沖縄本土は、戦火によって琉球王国の宝物や沖縄文化の資料が大幅に消滅しているというとても悲しい現実がある。首里城の再々建、伝統産業の継承や新たな試みを楽しみにしたい。2022/07/02
ナディ
22
沖縄の美術は美しい。あの強い日差しに負けない鮮やかな色彩に目を奪われる。焼き物、硝子、シーサーもいい。独特な文化を育んだ豊かさを感じる。2016/06/26
あきあかね
15
漆芸、染物、焼物、建築、民具などの沖縄の美術、多様な文化が溶け合ったチャンプルー文化の魅力をまとめた一冊。黒漆を背景に精巧な龍の螺鈿が輝く漆器、涼やかな空色地に多彩な花々が揺れる紅型、琉球・日本・中国の建築様式が融合した首里城正殿、赤瓦の御殿が亜熱帯の濃緑に映える識名園など、琉球王朝の粋を集めている。天から射るように降り注ぐ沖縄の陽光が、色鮮やかな紅型を生み出したように、本土とは異なる豊饒な芸術世界が広がっている。沖縄に行くと、美しい海に心奪われてしまいがちだが、今度はゆったりと美術館巡りをしてみたい。2023/12/12
Hiroyuki Asaji
0
沖縄の豊かで創造性に溢れた美術工芸品が紹介されています。陶芸では、権威の象徴とされる瓦のダイナミックなデザインと繊細な紋様に興味をもち、また沖縄特有の葬制によって発展した厨子甕という、まるで宮殿のような甕の造りにも感心がありました。家の象徴である瓦や墓は深い技術や精神性が表れていると思うので、注目すると楽しいです。後半には美しいグスクが紹介されています。グスクは城という意味を充てられることが多いですが、様々な説があるそう。自分は沖縄に行った事がないので直にグスクを訪ねて美しさや文化に触れたいです。2014/09/30
nitti
0
今でこそ日本の一つの県であるが、辿ってきた歴史は違うのだと感じられる本だった。漆芸・染物・織物の章は特に面白く、技法なども丁寧に解説してありわかりやすかった。中でも紅型、特にp43の!美しさに惚れ惚れしてしまう。 紅型ハジチという入墨の風習や亀甲墓、シーサーが明治以降の流行であること、興味深い。2019/06/08
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